MESSAGE FOR YOUR OWN WAY

Be Passion

「情熱的であれ」

01.冒険の始まり。ギター片手にスペインへ!

私は父の影響で幼少期からラテン音楽やフラメンコを聴いて育ちました。6歳からギターを始め、学生時代にフラメンコをやっている友人と出会ったことがきっかけで「将来はフラメンコやギターを仕事にしたい」と思うようになりました。そして、大学卒業後にスペインへ留学。今はプロのギタリストをしています。

「ギターで食べていく」のが難しいのはわかっていました。メジャーデビューしてレコード会社に所属したり、CDを作ったりするのは、本当に限られた人だけの世界。宝くじに当たるようなものでしょう。ただ、夢で終わらせたくなかった。しかも、フラメンコのダンサーさんや生徒さんは全国各地にたくさんいる一方で、演奏できるギタリストはまだまだ少ない。勝ち目が十分あると思いました。

スペインに留学したのは、本場で学び自分を磨きたかったからです。その際、学校に通うのではなく、あえて師弟制度を選びました。学校でもいいのですが、自分の場合、甘えそうな気がしたからです。通っていた方にお話を聞くと、クラスごとにモチベーションの差もあるらしく、そこで引っ張られるのが怖くなってしまった。

そこで思い切って武者修行の旅に出たのです。ギターを持って街を歩き、 「ギター教えてくれませんか?」と聞くことからはじめました。日本人というだけで、通常よりも高いレッスン料を請求されることも。ただ、そこで腐ったり、あるいはリスクに躊躇したりはしませんでした。むしろ、守りに入るどころか「とにかくやってやろう」という一心で前に進んでいました。

02.恐れずに進もう。新世界は、きっとその先にある

プロのギタリストとして順調に活動していましたが、ストレスやモヤモヤ感を感じるようになっていきました。もちろん演奏やライブは楽しい。一方で、自分のコントロールが効かない部分も多くあります。

ある時、ライブで伴奏してほしいという依頼がありました。しかし、スケジュールの都合で断らざるを得なかった。すると、先方から「じゃあ、他を当たってみますね」と言われたのです。悪気はなかったはずです。でも、それを言われて「そうだよな、自分がいなくても、ライブは回せるんだな」と実感し、何とも言えない虚しさを感じました。

同じ頃、東日本大震災が起きました。ほとんどのイベントが中止になり、時間が空きました。そのぽっかりと空いた時間が、自分自身を見つめ直す機会になったのです。

人生は不思議なもので、ここで人生の転機が訪れました。私がお世話になっているフラメンコギターショップの店長から「教則本を書いてみない?」という提案をいただいたのです。ただ、「30歳そこそこの若造が本を書いてもいいのだろうか…」そうやって悩みました。フラメンコのギターの世界にはもっと大御所もいらっしゃいます。

でも、人生は一度きりだと改めて感じていたこともあって思い切って引き受けることにしました。

そして、日本で初めてのDVD付き教則本として出版することができました。批判も多いのかなと覚悟していましたが、それ以上に「こんな本を待っていました!」という感謝の声を多くいただきました。今までYouTubeなどでバラバラの情報を元に学んでいた人たちにとって、一冊の本で体系的に学べることがかなり魅力的だったそうです。

この挑戦は、自分にとっての新たな道を歩み始めた証でありますし、それで人の役に立つことができた。ものすごく大きな励みとなりましたね。

それ以来、ライブでの演奏だけでなく、教則本や教材を作ること、フラメンコギターをわかりやすく楽しく伝えることが私のライフワークとなりました。例えば、フラメンコの知識がない人たちにも馴染みやすいように、例えば有名な曲をフラメンコでアレンジしてみました。邪道といえば邪道なのですが、こういったきっかけでフラメンコの世界を知るきっかけになる人もいるはずです。いい意味で、伝統的なフラメンコギターの固定観念を打ち壊していきたいと思っています。

最近は「先生の先生」もやっています。具体的には、フラメンコの教室の先生のために、例えば集客コンサルのようなことをやっています。自分の経験やノウハウを活かし、フラメンコの世界に恩返しができればと思っています。

03.舵を握るのは自分。いつまでも人生の開拓者でいよう!

ライブやレッスンで人前に立つことが多いと、自分の見た目に人一倍気を使わないといけません。…というのは頭ではわかっていましたが、忙しさにかまけてずいぶん後回しにしていました(笑)。

そんな私がヒゲ脱毛という挑戦をしようと思ったのは、娘の存在です。宇宙一かわいい彼女には、いつまでもカッコいい父親と思ってもらいたい。でも、髪が薄くなったり、清潔感がなかったり、口が臭い父親はカッコいいわけがありません。

髪が薄くなってきていたこともあり、まずはAGA治療を受けました。髪の毛が生えてくると、今度はヒゲが気になるようになりました。自分の顔は変わっていないはずなのに、不思議と意識がヒゲに集中してしまうんです。

ちょうど仕事で新しいことを始め上手く行ったタイミングもあり、プライベートでもまったく新しいことに挑戦してみたいと思いました。

コンプレックスというわけではなかったですが、ヒゲがちょろちょろと生えることで老けて見えていたので、ヒゲ脱毛後は見た目が若々しくなったと思います。なにより嬉しいのが、娘からの評判も上々ということですね(笑)。

ヒゲ脱毛がきっかけになり、最近は筋トレにも目覚め、体にも気を配るようになりました。

美容医療に抵抗感や不安感がなかったといえばウソになります。ただ、私のこれまでの人生がそうであったように、スキンケアでも新しいことに挑戦する、そしてそれを通じて自分を磨くことができたと思っています。今後も、道なき道でも臆せず進んでいく開拓者のようなスピリットを持ったまま、新しいことに挑戦していきたいと思います。

04.LAST MESSAGE

私が大切にしている想いは「Be Passion」です。フラメンコは情熱そのものですし、私自身も情熱という言葉が大好きです。私の目標は、フラメンコというスペインの文化を日本の人々にもっと身近に感じてもらうこと。フラメンコ自体の魅力を伝えるのはもちろん、私自身が情熱的になることで「なんか、アツいおじさんがいる」というきっかけでもいいので、一人でも多くの人に魅力を届けていければと思います。

そして、私の情熱が見ている人にも伝わり、その人の生活や仕事をエネルギッシュなものにできたら最高ですね。だからこそ、自分が情熱の震源地となるように、これからも情熱的に生きていきたいと思います。

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