MESSAGE FOR YOUR OWN WAY
01.「ネガティブ」のままか、「ポジティブ」に変えるのか、すべては自分次第
私は高校の英語教師をしています。生徒の前に立って授業をする教師は、否が応でも生徒たちの視線が集まります。私にはどうしても気になることがありました。それはヒゲです。朝にいくら丁寧に剃っても、夕方になるとうっすら生えてくる青ヒゲが気になって仕方がありませんでした。本当は自信を持って生徒たちに勉強を教えたい。授業の内容には自信がありましたが、肝心の教える立場の私はヒゲのせいでネガティブになっていたのです。
この青ヒゲは昔から悩みでした。誰からイジられたり悪口を言われたわけではありません。しかし、自分のなかでは「相手にどう見られているのかな」「ひょっとして清潔感がないと思われているのでは」と不安がありました。一度気にしてしまうと、その不安はどんどん大きくなっていきました。コンスタントに剃ればいいというわけでもありません。いくら深剃りしても青ヒゲは残ったままになるからです。お昼過ぎに学校でヒゲを剃ったこともありましたが、青ヒゲは皮膚の下でも目立ち、大きくは改善されませんでした。
加えて、私が授業を教えているのは多感な時期の高校生。現在27歳の自分とは年齢も近い存在です。何かと鏡を見る機会が多い思春期の生徒たちですし、教師の顔や清潔感にも敏感なはずです。生徒たちからは気さくに声をかけられるくらい仲がいいこともあり、まだまだ若い気持ちや若々しい見た目をキープしたいと思っていました。そのとき、ヒゲはどうしても大きなハードルになってしまいます。このコンプレックスでもあり、ネガティブな感情を、脱毛を受けることでポジティブなものに変えようと思いました。
02.マスクでは、コンプレックスを隠せない
コロナ禍ということもあり、学校ではいまだにマスク生活が続いています。脱毛後の口周りを生徒たちに見られることは基本的にありませんが、今では人前でマスクを外すことに一切の抵抗がなくなりました。
これまでもマスクによって自分のコンプレックスであるヒゲを隠すことはできましたが、マスク生活がいつまでも続くわけではありません。また、マスク生活中にも食事の際などマスクを外さないといけないシーンも多々あります。そういった日常のストレスから解き放たれたのは本当に良かったと思っています。
03.You only live once! 人生はたった一度きり。思いっきり楽しもう!
ヒゲ脱毛を始めたのと同じ頃、私の人生を大きく変える出来事がありました。急性胃腸炎になり、救急車で運ばれてしまったのです。あまりの激痛に、冗談抜きで「もう死んでしまうかも」と覚悟しました。幸い、大事には至りませんでしたが、死を覚悟したことで人生を後悔することなく、生きていこうと決めました。これまでの私といえば、少し気になることがあっても仕事で忙しいなどを理由に「やらない理由」を見つけがちでした。しかし、「これでは一度きりの人生がもったいない」と考え方が180度切り替わり、何事にも積極的に挑戦するようになりました。
例えば、ピアノを始めました。親が音楽をやっている関係で、3歳の頃からキーボードには触れていました。しっかりやりたいとは思っていましたが、特に努力したわけでもありません。素人と大差がない状態でしたが、学校がコロナで休学になっているタイミングなどを利用し、ピアノにチャレンジしてみました。
意識して運動もするようにしています。家で筋トレしたり、気分転換もかねてランニングもやっています。もともと体型維持のためにやっていましたが、軽くやっていた程度。家で過ごす時間も増え、気づくと丸一日ほとんど動いてないことも増えたので、トレーニングにも挑戦するようになりました。
思い切った挑戦という意味では、有名な芸能事務所のオーディションも受けてみました。きっかけは、オーディションの広告がインスタグラムに流れたこと。これまでの私であればスルーしたり、一瞬手が止まっても諦めていたはずです。しかし、生まれ変わった今の私は、ノリで応募。合格することができました。残念ながら、レッスンと部活が重なってしまうため断念しましたが、以前の自分からすると考えられないような行動ができるようになりました。
LAST MESSAGE
私の思いは「be Aggressive」。これからの人生、後悔がないように何事にも積極的に挑戦しようと思っています。今の目標は、海外留学です。休職し教師として英語教育を学ぶ道だけでなく、思い切って教師を退職して長期間留学する選択肢も考えています。留学しながら現地でインターンをし、海外で働いてみる経験をしてもいいかなとも思っています。教師といえば、一生その仕事を続けるイメージも強いと思います。しかし、今では教師以外の仕事にも視野を広げてみたい気持ちが強くなっています。そのまま教師として働くとしても、海外での経験を積むことでパワーアップすることができるはずです。また、将来的に、教師として復職するときも、社会人経験は絶対に活きてくると思っています。一度、外の世界を経験したからこそ、学生に伝えられることも多いはずだと思っています。
「積極的に」という意味では、Aggressive以外にも適する英単語はあります。しかし、私がAggressiveを選んだのは、「そこに成功を掴み取るんだ!」という攻めの姿勢が含まれていると思うからです。今後の人生、守りに入ることなく、むしろこれまで以上に積極的に歩んでいきたいと思っています。