レチノールが効果的なニキビ跡

更新日 2022/07/29

既にニキビは治っているのに、ニキビ跡が長い間消えずに悩んでいる方は多くいらっしゃいます。ニキビ跡は数ヶ月、場合によっては数年間も消えずに残ってしまうこともあり、肌の見栄えも左右してしまうと思います。このような残り続けるニキビ跡を治したいけれど、なかなか改善できずに頭を抱えている人に向け、この記事ではニキビ跡の改善に有効な「レチノール」という成分について詳しく説明していきます。

レチノールやトレチノインといった成分の名前について「聞いたことはあるけれど、効能や使用方法などについてはよくわかっていない」という方は多いと思います。

この記事では、レチノールとトレチノインについての理解を深めるとともに、ニキビ跡への適切な対処方法なども併せてお伝えします。健康で美しい、理想の肌を手に入れるための正しい知識を身に着けることができますので、参考にしてみてください。

レチノールとは

レチノールとは、ビタミンAの一種です。ビタミンは身体の健康や美に欠かせない栄養素ですが、ビタミンAは特に肌に強く作用する栄養素です。

ビタミンAは、広い範囲では「レチノイド」と同じように使用されることがあります。似たような成分として「レチナール」や「レチノイン酸」などもありますが、いずれもビタミンAの仲間となります。

レチノールは、一時的なエイジングケアに効果的な成分として皮膚科でも取り扱いのある成分です。レチノールは刺激が比較的マイルドなため市販の化粧品への配合も許可されており、一般の方でも手軽に使用することができます。

 

レチノールはニキビ跡や色素沈着によるシミを改善するだけでなく、肌の弾力をアップさせたりハリ感をもたらしたりと、嬉しい効果が複数期待されています。

レチノールの効果

レチノールには角質層の細胞分裂を活性化させ、ターンオーバーを促進させる働きがあります。

人の皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層から成り立っていますが、手で触れることのできる表層は角質層と呼ばれる0.02mmほどの薄い膜で、その下の皮膚組織を覆っている状態です。

レチノールを肌に塗布すると、この最も表面にある角質層の細胞分裂を活性化させることができます。

細胞分裂が活性化することで、角質層がより細かくコンパクトになり、肌の生まれ変わりサイクル「ターンオーバー」を正常化させることができます。また肌細胞の生まれ変わるサイクルが正常化することで、いくつもの美肌効果を発揮できるようになります。

  • シミの原因「メラニン色素」を排泄する
  • 肌への薬の効き目が高まる
  • 角栓が取れてニキビが改善
  • シワの改善
  • 肌質の改善

レチノールは皮膚の角質層を薄くし、肌の生まれ変わりを促進させるため、さまざまな肌悩みの改善が期待できます。また真皮のエラスチンやコラーゲンの合成を補助し表皮を分厚くするため、ハリを高める効果も期待できる美容成分です。

しかし、角質層が薄くなることにより皮膚が赤くなったり、ポロポロと剝がれてくるなどの副反応が起こることもあります。これはレチノールを使用し始めたばかりの頃に起こる副作用ですが、一時的な症状であることが多く、使い続けていくうちに治まってきます。

副反応による皮膚の赤みや剥がれなどが原因で色素沈着を起こすこともありますが、ハイドロキノンと呼ばれる美白用の薬を併用することで防ぐことができます。

レチノールとトレチノインの違い

レチノールとよく一緒に登場する「トレチノイン」という成分について知りたい方も多いのではないでしょうか?

レチノールとトレチノインは効果も形もよく似ていますが、トレチノインは、レチノールの「カルボン酸誘導体」とされています。レチノールは体内に入るとトレチノインに変換されて肌に作用するのですが、レチノールとトレチノインには、これだけでなく成分としての違いがいくつかあります。

以下ではレチノールによく似た「トレチノイン」についてさらに深く解説します。

トレチノインとは

トレチノインは、ビタミンA(レチノール)の誘導体ですが、分類として医薬品に該当されます。そのため医療機関などでの入手・処方が必要となる薬です。ビタミンAは体内で生理活性を行うときの主役となる物質となります。

少し複雑ですが、トレチノインは「レチノイン酸」とも呼ばれることがあり、他にもトレチノインは、レチノイン酸の全トランス型でもあるので、全トランス型を示す、All-Trans-Retinoic Acidの各頭文字をとってATRA(アトラ)と呼ばれることもあります。

そのためトレチノインとレチノイン酸は、概ね同じものだと考えて問題ありません。

レチノールとトレチノインの差

レチノールとトレチノインにはどのような違いがあるのでしょうか。2つの成分の差を表にまとめました。

 

生理活性

レチノールとトレチノインの生理活性は非常に大きな差があります。レチノールの生理活性の値を1としたとき、トレチノインは50~100倍も活性することができるんです。

レチノールもトレチノインも共に表皮や真皮を分厚くする働きをします。細胞を増殖させエラスチンやコラーゲンを合成する働きをしますが、レチノールと比べトレチノインは60倍もの高い差があるとされています。

元々の肌から、表皮を1.6倍分厚くする場合を想定してみましょう。このとき必要なトレチノインの濃度は0.025%。一方レチノールでは1.6%の濃度が必要となってしまうのです。

似たような名前で混同しがちな成分ですが、生理活性の強さに格段の違いがあることがわかりますね。

効果

トレチノインの生理活性の強さは、低くてもレチノールの約50倍にも及びますが、肌への効果においてはもう少し差が縮まります。

肌への効果は、レチノールを1とした場合トレチノインは約10倍ほど高くなってきます。

レチノールとトレチノインの濃度を比較する試験では、以下のような報告がされています。0.25%・0.5%・1.0%のレチノールと、その10分の1濃度のトレチノインを比較した目隠し検査の結果、肌の色調や色素沈着、シワ、感触などでの「有用性に差はなかった」という報告があります。

また皮膚科やクリニックにて、色素沈着やシワ治療として処方されるトレチノインは、0.025~0.2%の濃度が一般的とされています。同じ効果をレチノールで得ようとした場合、ここに10をかけた0.25~2%濃度で効果を同等にすることができます。

しかし、毎日のお手入れで使用する場合や、はじめての方は副作用が出る可能性を考慮し、低濃度0.04%~0.1%から使用を始め、最大でも0.3%ほどの濃度で使用するのが望ましいとされています。

副作用

レチノイドの副作用として、塗布した部分が熱っぽくなったり、皮膚のが発赤したり剥がれたりする肌トラブルがあります。

このような副作用はレチノイド反応とも呼ばれ、決して異常な反応ではないと考えられています。経過を見ながら使用を続けることで改善していくケースも多くあります。副作用とされるレチノイド反応は、レチノールでもトレチノインでも起こりますので注意が必要です。

当然ですが、レチノイドの濃度が高いほど副作用は強く現れます。同じ濃度でも生理活性や効果の高いトレチノインの方が副作用も強く出てしまいます。使用する際は濃度に対して慎重になるよう心がけてください。

トレチノインの効果として、光老化から肌を保護したり、メラニンの排泄などシミの改善作用もありますが、その反面レチノイドを塗布した箇所は光への感受性が強くなるので注意が必要となってきます。レチノール、レチノイド共に使用中は紫外線対策を念入りに行い、有害作用が発生しないような対策を行いましょう。

安定性

レチノールやレチノイドは、保存の状態や環境によって成分が劣化したり失活してしまうことがあります。レチノール、レチノイドは共に安定性が悪く、空気や紫外線の影響を受けやすいデリケートな成分です。

皮膚科で処方されたものは基本的に冷蔵庫で保存し、2ヶ月以内に使い切るなど、保存方法や使用期限が定められています。また、市販されている化粧品の場合は酸素や光に触れないように工夫された容器を採用するなどの酸化対策が行われているんですね。

市販品・医薬品に関わらず、保存や保管環境には十分な注意が必要となります。

入手方法

市販品として入手できるのは、生理活性が弱く効果がマイルドなレチノールとなります。昨今では化粧品や医薬部外品への配合が認められたため、レチノールを含むエイジングケア化粧品や美白化粧品が増加してきています。

レチノイドは医薬品として販売されており、皮膚科や美容皮膚科などの医療機関で処方を受けることで入手することができます。

医療機関で入手する場合、自費診療に当たるため価格は高くなりますが、専門医からの説明を受けられることや、患者の肌状態を確認したうえで、最適な濃度で処方をしてもらえるなどのメリットがあります。

【まとめ】レチノールとトレチノインどちらが良い?

これまで、レチノールとトレチノインそれぞれの違いや特徴について解説を行ってきました。読み進める中でトレチノインの方が活性の効果が高いように感じられた方も多いと思います。

しかし、実際にはレチノールもトレチノインも効果に大きな有意差がないという報告があります。

またトレチノインは医療機関のみでしか扱うことができず、副作用も強いため、はじめての使用にはリスクが伴うことを理解しておく必要があります。

そのうえレチノールは肌トラブルのリスクが低く、薬局などで販売されていることから入手もしやすいため、毎日のケアとして使用を始めるにはレチノールから使用してみるのがおすすめです。

レチノールが効果的なニキビ跡の種類

レチノールは、セルフケアでの改善が難しいニキビ跡にも効果を発揮しますが、やみくもにレチノール含有商品を購入し、自己流で使うことによって悪化してしまうケースもあるため使用には十分注意が必要です。

ニキビ跡といっても実はさまざまな種類が存在しており、それぞれ改善方法が違います。まずは自分のニキビ跡がどのような種類なのかを知り、レチノールが効果的かどうかを確認してみてください。

ここからは、ニキビ跡の種類と、レチノールが効果的なニキビ跡について解説していきます。

ニキビ跡の種類

ニキビ跡には、大きく分けて5つほどの種類があります。複数の種類のニキビ跡が混在していることもあるので、1つひとつ丁寧にチェックしてみましょう。

赤みのあるニキビ跡

赤みのあるニキビ跡は、ニキビの炎症が落ち着いてから約6ヶ月以内に残る炎症跡です。6ヶ月~1年以上経っても赤みのあるニキビ跡が消えない場合、肌の表面が薄くなりその下の皮膚や毛細血管が透けて見えている状態になります。

ニキビの炎症を伴う状態が長く続くことで、毛細血管が一点に集中してしまうため赤く見えるようになってしまいます。

また、ニキビを潰したり過剰にケアしすぎることで毛細血管が損傷した場合、血液が空気に触れるので酸化してしまい、赤紫のニキビ跡へ進行してしまう場合もあります。

茶色のニキビ跡(色素沈着)

茶色のニキビ跡は、色素沈着を起こしている状態です。赤みのあるニキビ跡を放置すると、およそ6ヶ月程度の期間を経て茶色いシミのようなニキビ跡に変化してしまいます。

ニキビが発生すると、肌内部にあるメラノサイトと呼ばれる細胞が刺激されます。メラノサイトが刺激されるとシミの原因であるメラニンが大量に生成されるため、茶色くシミのような跡になり長期間残ってしまう場合があります。

凹みのあるニキビ跡(クレーター)

凹みのあるニキビ跡は、クレーターとも呼ばれる厄介なニキビ跡で多くの方が悩まれる症状の1つです。ニキビが化膿してしまった場合、炎症は皮膚の真皮層にまで達し、皮膚組織を破壊してしまいます。その後、皮膚は治癒力により再生しますが、真皮の修復が行われた部分とできなかった部分でムラが生じ、凸凹になってしまうのです。

ニキビ跡がクレーター状になる主な原因は、爪や器具などで不衛生な状態からニキビを潰したりいじったりすることです。力任せにニキビの膿を出すなどの行為も、クレーターの原因になりますので注意が必要です。

クレーターは皮膚組織が破壊されてしまった状態のため、元の肌状態に戻すのは非常に難しく、改善するにも相当な時間を必要とします。

しこりのあるニキビ跡

赤みを帯び、しこりが残るようなニキビ跡は、ニキビが治癒していく過程に起こる再生異常によるニキビ跡です。

ニキビの化膿が皮膚の深部まで達してしまった場合、治癒していく過程において皮膚の再生異常が起こることがあります。炎症により破壊されてしまった真皮を修復しようと、線維芽細胞が働きますが、この時に細胞が余分に作られすぎてしまうことがあります。この余分な細胞が、しこりとして残ってしまうのです。

ケロイド

ケロイドとは、傷あとの組織が過剰に増殖してしまう状態のことです。ニキビ跡も、ケロイド状になって残ってしまうことがあります。ケロイド状のニキビ跡ができやすい箇所は、顎下のフェイスラインや、胸、背中、上腕、肩などの身体部分です。

ケロイドは体質が要因となることも多いですが、原因の全容は未だはっきりと解明されていません。ただし傷あとの組織増殖が原因ですので、ニキビの傷が盛り上がり、つまむと痛みを感じるようになる場合があります。

レチノールは茶色いニキビ跡(色素沈着)に効果的

今回解説しているレチノールが効果的なのは、茶色のニキビ跡(色素沈着)です。レチノールの効能は、肌のターンオーバーを促進して古くなった角質やメラニンを排泄する点にあるため、色素沈着してしまったニキビ跡には効果が期待できます。

肌のターンオーバーは、一般的に正常な状態で4週間(約28日間)のサイクルで行われています。表皮の最も奥にある「基底層」では、常に新しい皮膚細胞が作られています。この新しい皮膚細胞が分厚くなり徐々に角質層である上へ押し上げられていきます。その後、押し上げられた皮膚は、角質や垢などとして自然と剥がれ落ちて生まれ変わる…というサイクルを繰り返しているんですね。

また、色素沈着の原因であるメラニンが発生する要因は主に紫外線です。本来ターンオーバーの働きによりメラニンも排出されるのですが、過度な紫外線刺激(日焼け)、加齢、皮膚の乾燥や刺激、ストレスなどが原因でターンオーバーが乱れることもあります。するとメラニンが表皮内に停滞するため「色素沈着」という状態で、色素が肌にとどまり続けることになってしまうのです。

レチノールはこの皮膚のターンオーバーを促進する働きが強く、色素沈着してしまったニキビ跡も古い角質として排出することができます。

しかし、レチノール使用中は紫外線に当たってしまうと効果が減少してしまうため、紫外線対策を徹底する必要があります。ターンオーバーの促進と同時にメラニンの発生も抑制できるため、レチノールはシミのような茶色く色素沈着したニキビに効果的なのです。

また、レチノールは新しくできるニキビ予防にも効果的です。ニキビは毛穴詰まり皮脂の過剰分泌が原因で発生します。

レチノールは古い角質を自然に剥がすため毛穴の詰まりを解消し、過剰な皮脂分泌も抑えることができるため、新たなニキビの発生を抑える効果も期待できるのです。

自宅でできるレチノールケア(レチノールクリーム)

皮膚科でも取り扱っているレチノールですが、自宅でケアするのに最適なのはレチノールクリームです。

レチノールクリームとは、レチノールを配合したクリームのこと。化粧水よりもより多くのレチノール成分を含有できることから、クリームタイプの商品が人気を集めています。

レチノールクリームの選び方

近年、レチノールを配合した商品は数多く販売されるようになったため「どのクリームを選べばよいかわからない」といった疑問を持つ人も多いと思います。

レチノールクリームの選び方の基準は、以下の3つがポイントになります。

  • レチノールの成分が含まれている量
  • 自分の肌に合った濃度、強さ
  • 安定性を保つ容器

まずは、クリームに含まれるレチノール成分の量をしっかり確認してください。市販のものはマイルド効果になっているものの、肌質によっては刺激が強すぎてしまうこともあります。

「肌を滑らかに保ちたい」という目的だけを見てしまうと、レチノールの濃度や効果の高さに意識が向いてしまいがちですが、レチノールは濃度が強ければ良いというものではないため、肌への優しさを最優先に選ぶことが大切です。肌が荒れやすいタイプの方は敏感肌用などを選択し、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

また、レチノールは酸素や光の影響を受けやすく、安定性の悪い成分です。空気に触れないエアレス容器や、個包装のものを選ぶなど品質を保ちやすい商品を選んでみてください。

 

レチノールクリームの使用方法

ここでは、レチノールクリームの使用方法のポイントを紹介していきます。

レチノールクリームは指の腹に少量出して、気になる部分に馴染ませるようにしっかり塗り込みます。

レチノール反応が出る可能性があるため、化粧水や乳液などで肌を保湿した後でレチノールクリームを塗るようにしましょう。

また、レチノールを塗ったあとは紫外線対策をいつも以上に徹底する必要があります。朝にクリームを塗った場合は、必ず日焼け止めを上から塗ってください。

レチノールクリームを塗る頻度は、多くても1日2回までにしましょう。朝晩の洗顔後が基本ですが、敏感肌の方は1日1回、夜のスキンケアの時に塗布しましょう。

美容皮膚科で施術されるレチノールピール

レチノールピールと呼ばれるレチノイドを主成分とするピーリング施術を提供している美容皮膚科やクリニックもあります。

レチノイドは肌への刺激が強いことを本編でもお伝えしています。美容皮膚科では、効果の高いレチノイドを使ったエイジングケアのためのピーリングを、より肌に配慮して提供できるようレチノールピールとして施術を提供しているところもあります。

レチノールピールでは、レチノイン酸の前段階物質「レチノール誘導体」をナノカプセル化して使用します。この施術方法なら皮膚の赤みや刺激感、痛みなどが抑えることができます。

大きな肌トラブルを回避しつつ、内側から健康な肌を作ることができます。顔だけでなく、首、背中などにできたシミやニキビ跡の治療にも適しています。

これまで、レチノール治療に興味はあっても、肌トラブルが怖くて踏み出せなかった人、レチノールを使用して刺激を感じた経験のある人などにおすすめです。

レチノールの注意点

レチノールを使用すると、副作用であるレチノイド反応が見られることがあります。レチノイド反応は、塗布した部分が熱をもったり、皮めくれや赤みが生じる反応です。

レチノール反応は一時的なもので、徐々に改善することがほとんどですが、使用方法によっては自分自身の肌にとってマイナスな影響を与えてしまうこともあります。レチノールの注意点、使用時のポイントをしっかり把握し正しく使用しましょう。

副作用の為のパッチテスト

レチノールを始めて使用するときは、必ずパッチテストを行いましょう。市販の化粧品であっても、パッチテストを行うことで肌トラブルを最小限に抑えることができます。

皮膚が薄く紫外線の当たりにくい、二の腕の内側にレチノールを少量塗って経過を観察します。24時間経過しても特別な症状がみられなければ顔に塗って問題ありません。多少はピリピリしたり刺激を感じるかもしれませんが、自分の感覚や肌の状態をみながら判断してください。

濃度の高さ

レチノールを初めて使用するときは、レチノールの配合濃度の高さに注意してください。効果や即効性を期待して高濃度のものを選んでしまうケースは少なくありません。敏感肌の人は、低濃度のものや敏感肌用のレチノール化粧品を選びましょう。

市販の化粧品のレチノール濃度の規定は0.01~0.1%と幅があります。たとえ肌質が丈夫でも、低濃度の化粧品から試してください。肌の状態を観察し、段階的に濃度を上げていくと良いですね。

紫外線

レチノールの使用中は紫外線を浴びないように注意してください。レチノールは紫外線に当たると分解されてしまうため非常に不安定です。

また、レチノールを塗った箇所は肌のターンオーバーの真っ最中でデリケートな状態になっています。真新しい皮膚が出てきている場合、紫外線が当たると通常よりもダメージを受けるため注意が必要です。

レチノールを塗ったら、上からしっかり日焼け止めを塗るようにしましょう。夏場など、強い紫外線を避けにくい時期は日中の使用を避け、夜だけ塗布する方が安心です。

このように時期や時間帯によって使い分けるのも対策のひとつです。

使いすぎない

量を塗りすぎてしまうことや、塗る頻度を多くしすぎないことも大切です。シミやニキビ跡などの肌悩みがある状態では、肌のターンオーバー機能が低下している可能性があります。

ターンオーバー機能が低下している皮膚にたくさんのレチノールを塗ってしまうと、肌が耐えきれず炎症を起こしたり、副作用が強く出たりする可能性が高くなってしまいます。

使い始めのうちは、少量を2~3日に一度塗布して様子を見る程度から始め、使いすぎないように注意してください。

ニキビ跡に効果のあるレチノールについてまとめ

レチノールは、肌のターンオーバーを促進し、真皮を厚くするためハリのある若々しい肌へ導きます。なかなか消えないニキビ跡にも効果が期待できます。

ただしニキビ跡にはさまざまな種類があり、レチノールが有効なのは色素沈着した茶色いニキビ跡になります。クレーターやケロイド状のものはなかなか改善が難しいですが、色素沈着によるニキビ跡はレチノールの使用により改善が見られることもあります。

ニキビ跡はセルフケアでも軽減することはできますが、綺麗に消すことはなかなか難しいですよね。またニキビ跡がなかなか消えないうえに、さらに新しいニキビができてしまうなど、延々と悩み続けてしまうことも少なくないと思います。

しつこく悩ましいニキビ・ニキビ跡はクリニックに相談してみるのもひとつの方法です。

ゴリラクリニックでは、男性専門の美容クリニックとしてニキビ跡治療を行っています。

市販薬や化粧品ではどうにもできないニキビやニキビ跡に対し、患者様それぞれの状態に合わせた施術方法をご提案しています。無料カウンセリング・肌診断も行っていますので、ニキビ跡にお悩みの方は一度お問合せください。

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