更新日 2025/01/10
せっかくニキビが治ったのに跡が残ると、肌が荒れているように見えて残念な気持ちになるものです。
ニキビ跡は数か月かけて徐々に薄くなっていくものの、完全になくなるということはほとんどなく、場合によってはシミになり、かえって目立つようになってしまいます。
ニキビ跡が目立つ原因は、生活習慣や加齢によるものなどさまざま。できるだけニキビ跡を残したくないというのが多くの人の本音でしょう。
そこで本記事では、ニキビ跡がシミになる原因について挙げ、ケア方法、治療法、予防方法についてアドバイスします。
また、ニキビ跡を薄くしたい人に向けて、自宅で簡単にできるケア方法についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
・赤みのあるニキビ跡と茶色のニキビ跡をそれぞれ写真があれば写真を用いる
ニキビ跡には、茶色いものと赤みのあるものがあります。
赤いニキビ跡は、炎症を起こしているために毛細血管の色が濃く浮き出たようになっている状態です。ニキビが治癒しているように見えても、まだ炎症が続いているので、患部への刺激は厳禁。赤いニキビ跡は、自然に薄くなることもありますが、赤みが長引くことも多いため、長期化を防ぐためにも治療などや毎日のケアで炎症を鎮めることが必要です。
茶色いニキビ跡は、一口に茶色といっても、色の濃いものから薄いものまでさまざまです。
これは肌へのダメージがシミとして残り、さらに、ターンオーバーも乱れて色素沈着している状態。軽度であれば、保湿やピーリングである程度まで薄くすることができます。しかし、色素沈着が長期化すれば、色濃くなって目立つようになり、セルフケアで薄くすることが困難になります。
ニキビ跡は、ひどいものになると、肌に凹凸ができて、クレーター状に跡が残ることがあるので、早期治療が大切です。
ニキビ跡によるシミは、ニキビによる肌へのダメージから起こります。
ニキビ跡が残りやすいのは、炎症によって赤みをもった「赤ニキビ」や膿のある「黄ニキビ」だといわれています。
症状が比較的軽いニキビであれば、治療やケアによって目立たない程度まで治すことができますが、炎症がひどければ皮膚の奥まで到達する深刻なダメージになって赤みやシミが消えず、ひどい場合は肌の表面の凹凸やしこりになって残ることがあります。
ニキビ跡によるシミをきれいに消すには、色や症状の程度に合わせて適切にケアをすることが大切です。
そこでここでは、ニキビ跡がシミになる原因について解説し、ニキビ跡を消すためにクリニックでできる治療法やセルフケアの注意点などをアドバイスします。
赤いニキビ跡の原因は、炎症のせいだったり、皮膚下の毛細血管などが透けて見えてたりしていることにあります。
つまり、炎症によって毛細血管が破壊され、血液中のヘモグロビンが残って色素沈着を起こしている状態です。「赤い」とは言っても、実際には紫がかった色をしています。
赤いニキビ跡は、一般的に軽症であることが多く、肌のターンオーバーによって次第に薄くなっていきます。日ごろのスキンケアを丁寧に行うことで十分ですが、早くきれいに治したいのであればクリニックでの治療も有効です。
同じ部分で炎症が繰り返し起き続けている場合、赤みが引かずに長期化し、色素沈着を起こす可能性があります。また、ニキビ跡が最もひどくなると、ケロイド状になって皮膚が赤く盛り上がったようになり、自然治癒が難しくなります。
ニキビが治ってから数か月以上たっても赤みが引かない場合や、ひどい炎症によって深い部分までダメージが到達している場合は、医師の診察を受けましょう。
赤いニキビ跡をクリニックで治療する場合は、外用薬や内服薬のほか、ケミカルピーリングやイオン導入、光やレーザーによる治療など、症状にあわせた治療法が行われます。
茶色いニキビ跡は、刺激を受けて多量に発生したメラニンによる色素沈着です。
肌は、表面から表皮と真皮に分かれ、そのうちの表皮は4層になっています。メラニンは、表皮の最も下層にある「基底層」で生まれます。
基底層には、メラトニンという色素を生み出す「メラノサイト」という色素細胞があり、刺激を受けることでメラニンが生成されます。
普通であれば、肌のターンオーバーによってメラニンが押し上げられ、角質として剥がれ落ちることで排出されますが、肌状態がよくないとこれがうまくいかず、いつまでもメラニンが肌にとどまることで色素沈着を起こします。
これが、ニキビ跡として茶色いシミになってしまうのです。
色素沈着によるニキビ跡は、十分な保湿や市販薬を使うことである程度薄くなります。スキンケアでは、ビタミンCなどが入った美白タイプの化粧品がおすすめ。また、日焼けによってシミが濃くなるのを防ぐため、普段からの紫外線対策も大切です。日焼け止めや帽子などを常に使用するようにしましょう。
色の濃いシミには、クリニックでの治療をおすすめします。
クリニックでは、赤いニキビ跡と同じように、外用薬や内服薬のほか、ケミカルピーリングやイオン導入、光やレーザーによる治療が行われます。
ニキビ跡は、セルフケアである程度薄くすることができます。
しかし、完全に消すことは難しく、加齢によってターンオーバーが衰えることなどでも消えにくくなります。
なかなか消えないニキビ跡が気になる場合は、美容皮膚科などのクリニックで治療をすることをおすすめします。
ニキビ跡を消す治療法には、内服薬などによる体の内側からのものと、外用薬やレーザー治療など、外からアプローチするものがあり、クリニックではそれらどちらの方法も可能です。
クリニックでの治療は医師によるものなので、エステ施術や市販品による治療よりも効果的に対処することができます。
ここでは、クリニックで行われているニキビ跡のための治療について詳しくご紹介します。
エクセルVとは、アメリカで開発された最先端のレーザー機器で、顔全体の赤み、シミやニキビ跡に対して効果が高い治療法です。日本ではまだ限られたクリニックでしか導入されていませんが、評判の高さから注目されています。
エクセルVでは「ロングパルスKTPレーザー(波長532nm)」と「ロングパルスYAGレーザー(波長1064nm)」という波長の異なる2種類のレーザーを使用します。
波長の短いレーザーは、メラニン、ヘモグロビンに対して選択性が高く、シミや赤みの解消に効果的です。
メラニンは、刺激によって熱変性し、ターンオーバーによって排出されやすくなります。また、静脈中のヘモグロビンに光が吸収されて熱が発生することでヘモグロビンが減少し、結果的に赤みを解消することができます。
波長の長いレーザーは、肌の深部にまで行き届くため、シミ、くすみ、赤みの改善に効果があります。またコラーゲンの生成を促すので、肌の弾力やキメを整える美肌効果も期待できます。
エクセルVを使用した施術では、針で刺されているようなチクチクとした痛みはありますが、それほど強い痛みではありません。もしも痛みが心配な場合は、麻酔クリームが用意されていることがあるので、事前に聞いておきましょう。
施術時間は概ね10分程度。ダウンタイムがほとんどなく、その日からいつも通りの生活をすることができる点がメリットです。
施術後には、レーザーによる熱感や赤みが生じることがありますが、クーリングや炎症を抑えるための外用薬が処方されるため、安心です。また、万が一肌トラブルが起きた場合もすぐに医師の診察を受けることができます。
施術頻度は、月に1回程度で、数回以上受けることでより高い効果を得られます。
ただ、保険診療が効かないため、治療費は実費となります。顔全体に1回照射した場合の費用相場は1万円~2万円弱で、数回セットになったコースを設けているところもあります。
イオン導入とは、ビタミンCなどの成分を肌に塗布し、そこに微弱電流を流して浸透させることで行う治療法です。
この治療法は、白ニキビ、黒ニキビ、ニキビ跡による色素沈着や肌の凹凸を改善するために効果的です。
電流によって肌表面の成分がイオン化すると、成分が肌に浸透しやすくなります。その浸透力は、普段と比べておよそ数十倍と格段に飛躍し、細胞を活性化してターンオーバーを効果的に促進できます。
また、ビタミンCには、皮脂の過剰分泌を抑える作用があるため、ニキビの発生や悪化を予防する効果を期待できます。
コラーゲンの合成を促進する作用もあるので、ニキビ跡による凹みを軽減し、ニキビ跡の目立つ肌をなめらかに整えていきます。
ただしイオン導入は、あくまでもニキビ跡治療として補助的な方法であり、それだけでは症状の緩和や予防に過ぎず、根本的な治療とはなりません。
美容目的であればイオン導入だけで十分ですが、ニキビ跡治療の場合は、ケミカルピーリングやレーザー治療など、他の治療法とあわせて行われることが多いです。
そのため、ニキビ治療におけるイオン導入の頻度は、ほかの治療の頻度に合わせたものとなります。
イオン導入に使われるビタミンCは副作用のある成分ではないため、安全性が高く、ダウンタイムもありません。
ただし、特にケミカルピーリングなどと一緒に行った場合、ビタミンCが肌への刺激になり、痛みやひりつきを感じることがあります。
そのためイオン導入は、炎症性ニキビがあったり敏感肌だったりする人にはかえって刺激になるため、あまりおすすめできません。
また、ビタミンCに皮脂の分泌を抑えるという作用があることから、施術後に乾燥感やツッパリ感を覚える人もいます。
治療費は、全額自己負担となる自由診療です。
痛みはほとんどなく、電流が流れる時にピリピリとかゆい程度なので、痛みに弱い人でも安心して受けることができます。
クリニックでニキビ・ニキビ跡治療として行われるのは、ケミカルピーリングです。
これは、肌に溶解作用のある弱酸性の溶液を塗り、古い角質とともに取り除くもので、炎症のある赤ニキビや凸凹になったクレーター状のニキビなど、あらゆるニキビに効果を期待することができます。
またこれにより、角質肥厚になった部分を除去して皮膚の生まれ変わりを促すすることができるため、ニキビ跡による色素沈着の症状を緩和することも可能です。
ケミカルピーリングで最もよく使われるのが、天然由来成分であるグリコール酸です。リンゴや柑橘類などの果物から抽出されることから「フルーツ酸(AHA)」と呼ばれることもあります。
グリコール酸には、細胞同士が結びつきを弱める作用があるため、蓄積して分厚くなった古い角質を分解します。
ケミカルピーリングによって毛穴の余分な皮脂や角質が取り去られることで毛穴詰まりを解消でき、ニキビやニキビ跡に高い効果を発揮します。
ケミカルピーリングは、美容面でもメリットがあります。
ニキビ跡以外のシミやくすみ、肌のざらつきも解消することができ、施術後には肌全体が明るく、透明感が増したようになります。
ケミカルピーリングは、イオン導入など他の美肌メニューと組み合わされることがよくあります。これは、ピーリングによってきれいになった肌に有効成分を深く浸透させて肌細胞を活性化させ、ニキビ跡に対する効果を高めるために行われます。
ピーリングの後は、肌のバリア機能が若干落ちているため、十分に保湿をすることが大切です。他の美容メニューとの組み合わせは、バリア機能を高めて刺激を受けない肌を作るためにも、大変効果があります。
ケミカルピーリングは、自由診療です。痛みやダウンタイムがほとんどないため、麻酔などの特別な処置もありません。しかし肌質によっては、赤みやピリッとしたような肌の痛みが起こる人がいるので、事前のカウンセリングで医師に相談しましょう。
ニキビ跡の治療には、内服薬も効果的です。
処方される薬の主なものは、ターンオーバーを促すものや色素沈着を防ぐためのものです。
ターンオーバーを促す薬は、ビタミンC、ビタミンE、L-システインを主成分とするもので、細胞を活性化し、生まれ変わりを促進します。
ビタミンB2、B6なども同じようにターンオーバーを促し、皮脂分泌を抑制するため、よく処方されます。
色素沈着の症状を改善するためのものとして処方されるのは、トラネキサム酸を主成分とした薬です。これには、シミのもととなるメラニンの生成を抑制し、ニキビ跡がシミになるのを防ぎ、色を薄くする効果があります。
炎症を起こしているニキビがある場合は、菌の繁殖をおさえる抗生物質、抗炎症作用のある薬、皮脂の分泌を抑える薬などが処方されます。
赤いニキビ跡は、一見ニキビが治っているようで、実は炎症を起こし続けていることが多いので、まず炎症を鎮めることが行われます。
ニキビ跡治療のための内服薬は、レーザーや光による治療、ピーリング、外用薬などとあわせて処方されることが多いです。
その他、ニキビ跡治療薬として、漢方を処方されることもあります。
漢方薬は副作用が少なく、自然由来の成分なので安心して飲み続けることができ、西洋医学の内服薬が体質に合わないという人にも効果的です。
ニキビ跡治療としての漢方は体質改善を目的として処方されることが多く、肌の調子を内側から整えることで、ニキビの再発を防ぎます。
漢方薬は、肌や身体の状態を診て、適切なものが処方されます。
処方される主な漢方薬は、血行をよくする「枝茯苓丸加苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)」や、炎症性ニキビによるニキビ跡を防ぐ「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」などです。
薬を飲むタイミングは、内服薬は食後、漢方では食間です。内服薬も漢方薬も保険が適用されることがほとんどです。
ニキビ跡治療のための外用薬は、ニキビ治療のための物と同じようなものが処方されます。
ニキビ・ニキビ跡のための外用薬でよく使われるのが、アダパレン外用薬です。これには、角質をやわらかくして毛穴の詰まりを改善させる効果があり、ターンオーバーを促進させることで、ニキビ跡を目立たなくしていきます。
同じようにピーリング効果のある薬として、過酸化ベンゾイルが用いられることもよくあります。これには、皮脂の過剰分泌を抑える効果があり、すでにできてしまった白ニキビや黒ニキビなどに効くことはもちろん、白ニキビとして現れる前のごく小さな毛穴のつまり(微小面ぽう)にも作用し、ニキビの出現を防ぐこともできます。
また、炎症を抑える作用があるため、ニキビやニキビ跡の赤みが気になる人にも効果的です。
しかし、ピーリング作用のある塗り薬は、赤くなったりヒリヒリしたり、肌質によっては副作用を起こすことがあります。処方された薬が合わない場合や薬による皮膚トラブルが起こった場合は、すぐに医師に相談しましょう。
ニキビ跡が炎症を起こしている場合、ピーリング作用のある外用薬に加えて「クリンダマイシン」、「オゼノキサシン」、「アクアチムクリーム」など、菌の増殖を防ぐ抗生物質の塗り薬が処方されることもあります。
この場合、先にピーリング作用のある塗り薬を塗ってから、次に抗生物質の塗り薬を塗って一緒に使うようにしてください。
外用薬を塗る回数は、1日1回から数回で、薬の種類によって異なります。回数が少ないと十分な効果を得られなかったり、逆に多いと副作用が起きたりすることがあるので、医師や薬剤師から説明された回数やタイミング、量などを守ることが大切です。
塗り薬の塗布のタイミングは、洗顔後、肌を清潔にしてからにしましょう。
外用薬は、ほとんどの場合保険が適用されます。ニキビ跡を薬で治療する場合は塗り薬が中心ですが、症状によっては内服薬が一緒に処方されたり、医療機器により施術とあわせて処方されることもあります。
ニキビ跡をきれいに消すにはクリニックでの治療が効果的ですが、自宅でのセルフケアによっても目立たなくすることが十分可能です。
ニキビ跡を目立たなくするには、日ごろからの十分な保湿によって角質層を柔らかくしておくことと、栄養や休息をしっかりとり、健康でいることが何より大切です。なぜなら、そのことがターンオーバーを促し、ニキビ跡のシミの改善につながるからです。
また毎日丁寧にケアをすることは、クリニックでの効果を高めるものともなり、セルフケアとクリニックでの治療を並行して行うことで、よりよい効果を得ることができます。
ここでは、自宅でできる効果的なセルフケアの方法についてご紹介します。
ビタミンCには、コラーゲン生成を促す働きがあります。
コラーゲンは、肌の弾力や水分をキープするタンパク質です。しかし、加齢や紫外線ダメージなどによりコラーゲンが少なくなると、肌はどんどん老化します。
水分量が足りないと、ターンオーバーも滞りがちになり、なかなかニキビが治らないだけでなく、新たなニキビもできやすくなるため悪循環です。また、ビタミンCにはほかに、シミ・そばかすの原因となるメラニンの発生を抑えたり、皮脂分泌を抑えたり、肌にうれしい効果が多くあります。
だからこそ、ビタミンCはニキビ跡が気になる人に積極的に摂ってほしい栄養素です。
スキンケアでは、ビタミンCが配合された化粧水や美容液を使うといいでしょう。
洗顔後の肌に、まずは化粧水でたっぷり水分を補給し、美容液で栄養をプラスします。ラストには、乳液やクリームなど適度に油分を補い、水分蒸発を防ぎましょう。
ビタミンCは内側からの補給も大切なので、毎日の食事にフルーツや野菜などたっぷり摂り入れてください。
いつまでも炎症を起こしている赤いニキビも、色素沈着をして色濃くなった茶色いニキビも、どちらもターンオーバーを促すことで改善が期待できます。
ターンオーバーの滞りが起こるのは、肌の表面で角質が分厚くなり、生まれ変わりを妨げているせい。シミの元となるメラニンがいつまでも皮膚内にとどまってうまく排出されないために色濃くなり、次第に定着してしまいます。
ピーリングでは、余分な角質を取り除くことで正常なサイクルを取り戻すことができ、肌の透明感やくすみも解消されます。
毎日のケアには、フルーツ酸が配合された洗顔料がおすすめです。また、肌に塗ってマッサージすることで角質を除去するジェルでも、ピーリングをすることができます。
ただし、肌がデリケートだとピリピリと刺激に感じることがあるので、違和感を覚えたら、頻度を少なくしてみましょう。赤みやヒリヒリとした痛みがあればすぐに使用を中止することをおすすめします。
ニキビ跡を目立たなくするためには、塗り薬が効果的です。血行をよくしてターンオーバーを促進するヘパリン類似物質や、メラニン生成を抑えるビタミンC誘導体が含まれたものがおすすめです。
ニキビ跡を予防したい場合には、飲み薬やサプリメントで身体に栄養を補給してあげましょう。効能に「ニキビ・ニキビ跡」とある内服薬や、肌の再生やターンオーバー促進に効果的なビタミン系のサプリメントなど、自分に足りない栄養を補うことのできるものを選ぶことをおすすめします。
塗り薬の場合、肌を清潔にし、患部に直接指で塗り込むようにして使います。塗る量は、少なすぎると効果を得られにくいので、十分にいきわたるよう、適量を心がけましょう。
内服するものは、それぞれに内服量やタイミングが違うので、確認が必要です。内服薬の中には、成分によって副作用の可能性があるものもあるので、心配な人は一度かかりつけの医師に相談してからにしましょう。
ニキビができてしまったとしても、全てが跡に残るわけではなく、正しいケアを行えば、ニキビ跡にならないこともあります。
そもそも、ニキビ跡を作らないためには、ニキビを作らないことも大切です。そこでここでは、ニキビとニキビ跡を予防すると正しいケア方法をご紹介します。
ニキビ跡を作らないためには、普段から丁寧にスキンケアをして、肌の状態を健やかに整えておくことです。
もし炎症が起こっていたとしても、毎日清潔にしておくことで早期に炎症を鎮めることができ、治りがよくなります。
ニキビやニキビ跡のためのスキンケアでは、清潔にすることはもちろんですが、同じくらい保湿をすることも大切です。
肌が乾燥するとバリア機能が低下し、刺激を受けやすくなります。また、乾燥が角質を硬くして剥がれにくくするため、角質肥厚を引き起こします。
すると、毛穴から皮脂や汚れがうまく排出されなくなり、アクネ菌が増殖して新たなニキビが生まれやすくなります。
また、肌の乾燥は余分な皮脂の分泌を促すため、ニキビが治りにくくなるばかりか、炎症が進んで目立つニキビ跡となる可能性が高まります。
まずはしっかり洗顔をし、化粧水や乳液を使ってしっかり保湿することが大切です。クリームだけを塗る人がいますが、これでは油分のみ補うことになり、水分が不足したインナードライになります。
これも皮脂分泌を活発にするので、必ず水分を補給しましょう。
紫外線は、肌の奥にあるメラノサイトという色素細胞を刺激し、メラニンの生成を促します。メラニンは、紫外線ダメージから肌を守ろうとする防御反応から生まれるもので、日焼けすると肌が黒くなるのはそのためです。
また、紫外線は肌のコラーゲンを分解し、DNAも壊すため、肌の弾力や水分保持機能を衰えさせて、ターンオーバーに悪影響を及ぼします。
紫外線による熱が炎症をひどくすることもあるため、ニキビ跡を目立たなくするためには紫外線対策が必須だといえるでしょう。
紫外線は年中降り注いでいるので、時期に関係なく対策をすることが大切です。紫外線の中でも特に波長の長いUV-Aは、真皮にまで到達して、深刻なダメージを与えます。
紫外線は、室内であってもガラス窓を通り抜けてくるので、特に窓際で過ごすことの多い人は、室内でも日焼け止めを塗って過ごすようにしてください。
外出の時は、帽子やサングラス、日傘などを使って日焼け止め対先を怠らないようにすることが大切です。
ニキビ跡予防には、ニキビを潰さないことが大切です。
しかし、目立つ赤ニキビや膿のある黄ニキビは特に、どうしても気になって触ってしまうもの。確かにクリニックに治療でも「面ぽう圧出」といって詰まった皮脂や膿を出す治療が行われますが、これは素人が行ってはいけません。さらに、ニキビを潰すとメラニンが大量に生成されて色が濃くなり、そこから雑菌が入って他の部分にまで飛び火し、炎症を広げてしまう可能性もあります。
このようにニキビを潰すことは、ニキビにとっても肌にとっても、何一ついいことがありません。
ニキビは、触らず、潰さず、自然治癒を待つことが最もいい治療法です。髪の毛がニキビにとって刺激になることもあるので、顔周りの髪の毛を短く切るなど、スッキリとしておきましょう。
より早くきれいに治したい場合には、市販の治療薬の使用やクリニックで治療をおすすめします。
ニキビ跡のシミが目立つのは、栄養不足も原因のひとつです。
現代人には特に、不規則な生活習慣だったり、偏った食生活だったり、バランスよく十分に栄養を摂ることができていない人が多くいます。
食べ物からの栄養は、内臓など生きるために必要なところに優先して運ばれるため、十分でないと肌に行き届かず、肌荒れなどを起こしてしまうもとになります。
特にビタミンは、肌の健康のために欠かすことのできない栄養素。ターンオーバーを促し、皮脂を適量にコントロールするビタミンBや、肌の弾力・水分保持に関わるビタミンCは、ニキビやニキビ跡予防に効果的です。
これらのビタミンは体内で生成することができません。また、基本的に蓄積できず、あふれたものは体外に排出されます。だからこそ、日々継続して摂取する必要があるのです。
ビタミンは、野菜や果物にはもちろん、肉や魚、納豆などあらゆるものに含まれているので、バランスの良い食事を心がけることが大切です。もし足りないと感じているなら、サプリメントで補いましょう。
パウダーやキャンディーなどでこまめに摂取することでも効果があります。
ニキビが治った後に跡が残ってしまうことは、ある意味しょうがないことです。
しかし、ニキビ跡ができてしまう原因を知り、それに適切に対処することで、目立つニキビ跡になるのを防ぐことができます。
ニキビ跡による赤みや茶色い色素沈着には、クリニックでの治療も有効です。
クリニックでは、セルフケアでは改善が難しい肌トラブルも、クリニックでしか使用することのできない機器や、医師の処方による薬を使って、効率よく効果的に治療をすることができます。
ニキビ跡の原因となるニキビを作らないために、普段からスキンケアに力を入れることも大切です。洗顔や保湿、栄養補給など、ニキビのできにくい肌環境に整えておくことで、クリニックでの治療の効果を高めることもできます。
男性のニキビ・ニキビ跡を専門にする「ゴリラクリニック」では、クリニックで提供できるあらゆる治療法の中から、患者さんに最適なものをご提案し、早期改善を目指します。
スキンケアの知識がなく、ニキビ跡をどうしていいかわからないという人にも、すぐに実践できるアドバイスをお届けします。
ニキビ跡でお悩みの男性はぜひ一度ゴリラクリニックにご相談ください。