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AGA・薄毛治療を始めるにあたって、「デュタステリドは本当に効果があるのか?」「効果が出るまでどれくらいかかるのか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では当院の医師がデュタステリドの効果や副作用、服用方法について解説。さらには、よく比較されるAGA治療薬フィナステリド(プロペシア)との違いについてもご案内します。
目次
デュタステリドは、AGA(男性型脱毛症)の治療薬として用いられる薬剤のひとつです。
日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、デュタステリドは「行うよう強く勧める」と最高の推奨度で評価されており、信頼性の高いAGA治療薬のひとつです。
デュタステリドはAGA治療薬として有名なフィナステリドと同じ「5α還元酵素阻害薬」に分類されており、抜け毛の原因物質を減らす作用のある薬剤です。
ゴリラクリニックでは、抜け毛の原因となる物質を抑える「デュタステリド」と、発毛をサポートする「ミノキシジル」を組み合わせた治療プランをご用意しています。AGA治療薬ミノキシジルは、血管拡張作用により毛根に栄養を行き渡らせることで、髪が太く、健やかに育ちやすくなる効果が期待できる薬剤です。
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AGA治療薬の比較について詳しく見る
「デュタステリド」は、もともと前立腺肥大を抑えて、排尿障害などの症状改善に用いられてきた治療薬(アボルブ®)の有効成分です。薄毛改善にも効果を示すことが明らかになり、2015年に日本でAGA治療薬としてザガーロ®が承認・発売されました。そのジェネリック医薬品として販売されているのが、AGA治療薬デュタステリドです。
同じ「デュタステリド」を有効成分としていても、アボルブ®は前立腺肥大症、ザガーロ®とデュタステリドはAGAと、それぞれ異なる疾患を対象とする医薬品として位置づけられています。販売名や適応症が異なるため、前立腺肥大症向けの薬剤を自己判断でAGA目的に使用することは推奨されません。適応外で使用した場合は、医薬品副作用被害救済制度の対象外や保険適応外となる可能性があるため、必ず医師の診察を受け、AGA治療薬として処方されたザガーロ®やデュタステリドを使用することが大切です。
髪は「成長期 → 退行期 → 休止期」という一定のヘアサイクルを繰り返しながら生え替わっています。
しかしAGAでは、男性ホルモンのテストステロンが5α還元酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変換され、このDHTが毛包の受容体に結合することで成長期が短縮されてしまいます。その結果、髪が十分に成長する前に抜け落ちてしまい、細く短い毛が増えて薄毛が進行します。
デュタステリドは、5α還元酵素阻害薬に分類されるAGA治療薬で、テストステロンがDHTに変化するのを阻害し、DHTの量を減らします。これにより成長期を本来の期間に延ばし、太く長い毛を維持できるように働きます。
5α還元酵素にはⅠ型とⅡ型の2種類が存在し、フィナステリドはⅡ型のみを抑制しますが、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方に作用します。そのため、より広い範囲でDHTを抑える効果が期待できるとされています。
ヘアサイクルについて詳しく見る
DHT(ジヒドロテストステロン)とは
さらに、デュタステリドとフィナステリドの比較研究では毛髪数の増加に差が見られました。ある研究によると、フィナステリドを半年間服用した群では毛髪数が平均57本増加したのに対し、デュタステリド0.5mgを服用した群では約1.6倍にあたる90本の増加が報告されています。
もちろん、このデータだけで「デュタステリドの方が優れている」と断定することはできません。しかし、AGA治療薬の中でも日本皮膚科学会ガイドラインで「行うよう強く勧める」と最高ランクで評価されている理由のひとつを理解できる結果といえるでしょう。
デュタステリドとフィナステリドでは血中半減期が大きく異なり、デュタステリドの方が体内に長期間留まり作用を及ぼします。
具体的にはフィナステリドの血中半減期が6-8時間程度なのに対し、デュタステリドのそれは約4週間と非常に長いのが特徴です。
この特徴を利用し「デュタステリドを数日に1回だけ服用してもAGAの治療効果が得られる」とする意見をネットなどで散見します。半減期を考慮すると一理あるとも考えられますが、医学的エビデンスに欠ける方法であるため自己判断で行うことはお勧めできません。
デュタステリドとフィナステリドの大きな違いは、「阻害する5α還元酵素」と「血中半減期」にあります。
5α還元酵素にはⅠ型とⅡ型があり、デュタステリドは双方に作用しますがフィナステリドはⅡ型のみに作用します。
血中半減期とは薬剤成分の血中濃度が半減するまでの時間を示しており、デュタステリドが4週間程度と長期間であるのに対し、フィナステリドは6~8時間程度と短期間です。
デュタステリドの方が体内に長く留まることがわかると思います。
デュタステリド | フィナステリド | |
---|---|---|
作用 | 5α還元酵素Ⅰ型・Ⅱ型を阻害 | 5α還元酵素Ⅱ型を阻害 |
血中半減期 | 4週間程度 | 6~8時間程度 |
デュタステリドとフィナステリドを比較した研究によると、デュタステリドの方がフィナステリドに比べ毛髪数と毛の太さにおいて優れた結果をもたらすと言われています。
一方、その差はわずかであり両者に差はないとする意見もあります。
「デュタステリドが5α還元酵素のⅠ型とⅡ型の双方を阻害し、血中半減期が長いからデュタステリドの方が強力なのだ」と主張する医師監修記事を目にしますが、そこまで断定できるほどはっきり解明されている訳ではありません。
デュタステリドの副作用はフィナステリドとほぼ同じと考えて問題ありません。
ただし性機能障害についてはフィナステリドと比べ、やや頻度が高い印象があります。
・性機能障害
性欲減退、勃起不全、精子量減少、男性不妊などが挙げられます。
パートナーがおられる方は相談の上で服用を始めることをおすすめします。
・肝機能障害
肝臓の機能障害の程度を示す指標であるAST・ALT・γGTP高値などが挙げられます。
定期的に血液検査を受け、肝機能に異常が無いか調べるようにしましょう。
・気分のおちこみ
まれに男性ホルモンの乱れによって抑うつの症状が出ることがあります。
・乳房圧痛/肥大
まれに乳房に痛みを感じたりすることがあります。
また、腫瘍マーカーの一種であるPSAを半減させる性質があるため、前立腺がんの健診を受ける方はデュタステリドを内服していることを必ず申告しましょう。
デュタステリドを服用し始めてから「逆に抜け毛が増えた」と感じる方もいます。
これは「初期脱毛」と呼ばれる現象で、デュタステリドが毛周期に作用し始めたサインとされています。古い髪が一時的に抜け落ち、新たな髪の成長が促されることで起こるこの現象は、多くの場合一過性のものであり、治療を続けるうちに落ち着いていく傾向があります。
デュタステリドの服用方法は、1日1回0.5mgを服用するのが標準です。1回0.5mgという用量は、臨床試験で有効性と副作用リスクのバランスが釣り合った、AGA治療における推奨用量として採用されています。
また、デュタステリドは長期的な治療が前提となるため、最低でも3〜6か月は継続して服用することが重要です。血中半減期が約4週間と非常に長いため、安定した効果を得るには毎日決まった時間に飲み続けることが望まれます。
もし、飲み忘れた場合は、気づいた時点でできるだけ早く服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は2回分まとめて服用せず、1回分を飛ばして通常通りに戻すようにしましょう。1日に1mg(2錠)以上を服用すると副作用リスクが高まる可能性があるため、用法用量は必ず守る必要があります。
副作用を感じた場合や誤って多く服用してしまった場合は、自己判断をせずに医師や薬剤師に相談してください。
数日おきに服用しても効果がある、とする意見もあるようですがあくまで個人的な考えに基づくものであり推奨はできません。用法用量を守って服用するようにしましょう。
服用回数 | 服用量 | 服用時間 |
---|---|---|
1日1回 | 1回1錠 | 決まった時間に内服 |
デュタステリドもフィナステリドと同じく、効果が実感できるまで6か月程度かかります。治療を開始して日が浅いうちに「効果が感じられないから治療を止める」ことのないように注意しましょう。
デュタステリドも非常に緩やかに効果が出てくる薬剤です。5年目、10年目でも治療効果が感じられる場合があるとされていますので、可能な限り治療を継続することをお勧めします。
デュタステリドによるAGA治療は副作用が生じる可能性があります。医師の診察を受けたうえで医療機関で処方してもらうことを強くお勧めします。
インターネットなどで個人輸入薬と称してデュタステリドと思われる薬剤が販売されているようですが、安全性の観点から使用を避けるべきです。
デュタステリドは、上記の内容に加えて、一部の薬剤(例:リトナビル®など)との併用にも注意が必要です。現在服用している薬がある場合は、必ず医師に申告してください。
この後の内容で、デュタステリドを服用できない人や注意が必要なケースをより詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
デュタステリドは効果や安全性の面で有用性が高いAGA治療薬ですが、すべての人が使用できるわけではありません。デュタステリドを服用してはいけない人や注意が必要なケースは以下の通りです。
1. 女性・妊婦・授乳中の方
デュタステリドは女性の使用が禁止されています。特に妊娠中に誤って服用してしまうと、胎児(特に男性胎児)の性機能に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、デュタステリドは皮膚からも体内に吸収されるため、カプセルが割れたり欠けたりしているものに触れることも避けましょう。家族に女性がいる場合、飲み残しや落下したカプセルを誤って触れないよう、服用後は必ずケースに戻す・廃棄は密封袋で処理するなどの配慮が必要です。
2. 子ども 小児への安全性は確認されていないため、子どもには投与してはいけません。誤って触れたり服用しないよう、高い棚の上など、必ず子どもの手の届かない場所に保管するようにしましょう。
3. 重度の肝機能障害がある方 デュタステリドは肝臓で代謝される薬のため、重度の肝機能障害がある方には投与が禁止されています。肝臓の分解・処理能力が低下していると、薬が体内に長時間残って濃度が高くなり、予想以上に強い副作用が現れる危険性があります。デュタステリド治療を始める前には、必ず医師に相談し、自分に適した治療かどうかを確認することが重要です。また、服用中に「体がだるい」「吐き気」「白目や皮膚が黄色くなる(黄疸)」「尿の色が濃い」などの症状が出た場合は、すぐに医師に相談してください。
4. 過去にアレルギーや副作用があった人 デュタステリドやステロイドでアレルギー反応や副作用が出た経験がある方も使用することができません。事前に必ず医師に伝えるようにしましょう。
5. フィナステリドを併用している人 デュタステリドとフィナステリドは、いずれも5α還元酵素阻害薬に分類されます。両方を同時に服用しても効果が高まるわけではなく、副作用リスクだけが増えるため併用は禁止されています。治療はどちらか一方を選んで行います。
6. 前立腺がん検査(PSA値)を受ける人 デュタステリドは前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSA値を低下させる作用があり、診断を遅らせてしまうリスクがあります。健康診断や泌尿器科で前立腺がんの検査を受ける際には、必ずデュタステリドを服用中であることを医師に申告するようにしましょう。
デュタステリドの服用を始める際、大切なのは「本当にAGAなのか」を診断した上で治療を行うことです。
ご家族にAGAの方はいるのか、いつから気にしているのか、などの問診、医師による視診、マイクロスコープによる頭髪診察などから複合的に判断します。
ここでデュタステリドによるAGA治療を始めるべき方を列挙します。
AGAも一般的な病気と一緒で「早期発見、早期治療」が重要です。重症のAGAまで進行した場合、または45歳以上の中高年においては高い治療成績が得られないとする報告があります。
上記に当てはまる方は速やかに医師の診察を受け、デュタステリドによるAGA治療を開始すべきと考えられます。
「最近、薄毛や抜け毛が気になり始めた…もしかしてAGAかも?」とお悩みの男性へ
デュタステリドとフィナステリドは効果において変わらないとする意見もありますが、一方でより効果的であるという説も見られます。フィナステリドで満足できなかった方はデュタステリドを試してみてはいかがでしょうか。
デュタステリド | |
---|---|
1ヶ月 |
¥7,000 |
※税込料金
ゴリラクリニックでは、国内承認薬であるデュタステリドを1か月7000円で提供しております。さらに患者さまにより効果を実感していただくために、ミノキシジルや注入治療、最先端のレーザー治療と掛け合わせた各種プランを取り揃えております。
気になる方は、ぜひ一度ご覧ください。
安心して治療をしていただくために
AGA治療は期間が長いほど効果的で、多くの方がその恩恵を受けています。しかし確率は少ないですが、副作用はゼロではありません。ゴリラクリニックでは安心してAGA治療を続けていただけるよう医師の診察だけでなく血液検査を行い健康状態を把握し、適切な処方で治療を行っております。経過観察も設けており、万が一副作用が発生した場合でも早期に察知し対応することができます。また男性専門の総合美容クリニックの知見から多毛症やEDなどの副作用に備え、サポート治療として医療レーザー脱毛やED薬の処方も可能です。
<参考文献>
□日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/dermatol/127/13/127_2763/_pdf/-char/ja
□Gubelin Harcha W, Barboza Martínez J, Tsai TF, et al: A randomized, active- and placebo-controlled study of the efficacy and safety of different doses of dutasteride versus placebo and finasteride in the treatment of male subjects with androgenetic alopecia, J Am Acad Dermatol, 2014; 70: 489―498.(レベル II)
□Tsunemi Y, Irisawa R, Yoshiie H, et al: Long-term safety and efficacy of dutasteride in the treatment of male patients with androgenetic alopecia, J Dermatol, 2016; 43: 1051―1058.(レベル III)
□PDMA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)
https://www.pmda.go.jp/index.html
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