ミノキシジルの効果・副作用・使用方法を徹底解説

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ミノキシジルの効果・副作用・
使用方法を徹底解説

ミノキシジルはAGA(男性型脱毛症)の治療薬として、フィナステリドと並んでよく知られている薬剤です。
本記事では当院の医師がミノキシジルの効果や副作用、使用方法について解説いたします。

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ゴリラクリニック総院長
稲見 文彦

1.ミノキシジルとは

ミノキシジルとはミノキシジルとは
チェックポイント

世界中で使用されている
AGA治療薬です。

ミノキシジルはもともと血圧を下げる薬として、アメリカのアップジョン社(現ファイザー社)によって開発されました。
このミノキシジルを治療に用いた患者の多くに「多毛」の副作用が現れたことからAGAの治療薬としての研究が始まり、約30年前に外用薬として誕生しました。
現在でも世界中でAGAの治療薬として使用されている薬剤です。

2.ミノキシジルには「発毛効果」がある

ミノキシジルには「発毛効果」があるミノキシジルには「発毛効果」がある
チェックポイント

血流改善による発毛作用が
確認されています。

血流改善による発毛作用
が確認されています。

ミノキシジルには血管を拡張し、血流を改善させる効果あります。
それによって毛乳頭を栄養する毛細血管の血流が増え、毛母細胞が活性化する(=発毛作用がある)といわれています。
しかしながら数多くある血管拡張薬の中でミノキシジルのように多毛化を来す薬剤は他にはなく、血管拡張作用だけで発毛作用を説明することはできません。ミノキシジルは毛組織における成長因子の生成を促し、また毛母細胞のアポトーシス(細胞死)を抑えるなどの効果があるとされていますが、詳しいことは不明な部分もあります。

ミノキシジルの作用

ミノキシジルの作用 ミノキシジルの作用

3.推奨する服用期間

推奨する服用期間推奨する服用期間
チェックポイント

3カ月以上の服用を
推奨しています。

ミノキシジルは使用してすぐに効果が実感できる薬剤ではなく、後述しますが「初期脱毛」と呼ばれる副作用が生じ、かえって抜け毛が増えることもあります。
効果が実感できるまで少なくとも3カ月はかかると言われています。ただし長期的な治療成績などは報告が少なく、フィナステリドのように長期間継続した方が良いのか否か明確になっていません。

4.ミノキシジルの種類と特徴

ミノキシジルは外用薬(塗り薬)として用いられることが多い薬剤ですが、内服薬も広く普及しています。
また頭皮へ注入する薬液も近年登場し、それぞれに特徴があります。以下で解説していきます。

5.ミノキシジル内服薬

ミノキシジル内服薬ミノキシジル内服薬
チェックポイント

頭髮の増加を実感しやすい
治療薬です。

頭髮の増加を実感しやすい治療薬です。

AGA治療を行っている多くのクリニックで処方されているのがミノキシジル内服薬です。
この薬剤がAGA診療ガイドラインでD判定(行うべきではない)を受けていることをご存じでしょうか。

  • ■ ミノキシジル内服薬は日本では未承認薬である
  • ■ AGA治療薬として認可している国は存在しない
  • ■ 一般人が個人輸入で使用することが多く、問題視されている
  • ■ 循環器系に副作用を生じる可能性がある

というのが「行うべきではない」とする主な理由です。
しかしながらミノキシジル内服薬を用いたところ明らかな頭髪の増加を認め、結果に満足できたとする症例は後を絶ちません。
当院ではミノキシジル内服薬の副作用と期待できる効果について、患者様にご理解いただいた上で処方を行っています。

ミノキシジル内服薬 ミノキシジル内服薬

5-1.副作用

副作用副作用
チェックポイント

最も確認されるのが
「全身の多毛化」です。

ミノキシジル内服薬の服用によって下記の副作用が生じる可能性があると報告されています。
・全身の多毛化
髪だけでなく身体の毛、特に腕や足などの毛が濃くなる現象です。
・初期脱毛
治療開始後にも関わらず抜け毛の量が増えることがあります。
初期脱毛はミノキシジルが作用することで生じる現象のため、ご安心ください。
服用から3ヶ月程度で収まることがほとんどです。
・動悸や息切れ、むくみ

最も頻度が高いのが「全身の多毛化」で30%程度の患者様に確認できます。
そのため、レーザー脱毛を受けている方は注意が必要です。医師と相談の上、服用してください。
その他、動悸や息切れ、むくみなどの副作用が生じる可能性がありますが、頻度としては比較的少ないと言われています。

5-2.服用方法

ミノキシジル内服薬は正式に認められたAGA治療薬ではないため、用法用量も特に定まっていないのが現状です。
一部のクリニックや医師が独自の使用法を定めており、統一されているわけではないことを覚えておきましょう。
半年ごとに服用と休薬を繰り返す方法や、漸増する方法(2.5mg→5mg→7.5mgのように)などが知られています。

服用方法

服用回数 服用量 服用時間
1日1回 医師と相談して
決めてください
決まった時間に内服

5-3.価格

1カ月5,000~10,000円が相場とされています(当院調べ)。

5-4.入手方法

ミノキシジル内服薬は薬局などでは販売してません。
取り扱いしているクリニックを受診し、副作用について理解した上で医師から処方してもらってください。
一般人が個人輸入で薬剤を入手し使用することは厚生労働省も注意喚起しており、行うべきではありません。

6.ミノキシジル外用薬

ミノキシジル外用薬ミノキシジル外用薬
チェックポイント

医学的エビデンスに裏付けら
れた、正統なAGA治療薬です。

医学的エビデンスに裏付けられた、正統なAGA治療薬です。

「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」においてA判定(行うことを強く勧める)を受けているのがミノキシジル外用薬です。
男性においては5%ミノキシジルを使用したところ、毛髪が増加したと報告されています。医学的エビデンスに裏付けられた、正統なAGA治療薬と言えるでしょう。

またミノキシジル外用薬は頭頂部の薄毛に効果を発揮すると記されています。生え際にも一定の効果を示すと考えられますが、本来は頭頂部に用いるべき薬剤であると認識しておくと良いでしょう。

ミノキシジル外用薬 ミノキシジル外用薬

6-1.副作用

副作用副作用
チェックポイント

稀に頭皮の赤みやかぶれ等が
生じることがあります。

稀に頭皮の赤みや
かぶれ等が生じること
があります。

ミノキシジル外用薬の服用によって下記の副作用が生じる可能性があると報告されています。

  • ■ 頭皮の赤み
  • ■ かゆみ、かぶれ
  • ■ ふけ
  • ■ 顔の多毛

ミノキシジル外用薬の副作用はいずれも数%の頻度で起こりうるものであり、決して多いわけではありません。
より高濃度のミノキシジル外用薬の方が副作用の頻度が高いと報告されているため、注意が必要です。

6-2.使用方法

朝と晩、つまり1日2回、気になる部分に塗布します。
夜に塗布する際は完全に乾いてから就寝するようにしてください。
目に入らないよう注意しましょう。

ミノキシジル外用薬の一般的な使用方法について図示いたします。お手元の説明書もよくお読みの上でご使用ください。

使用方法

  • 1. 使用方法1

    気になる部分の髪を分けて、できるだけ頭皮が見えるようにします。

  • 2. 使用方法2

    気になる部分に薬剤を塗布します。1回の使用量目安:5プッシュ

  • 3.
    使用方法3
    使用方法

    やさしくマッサージしながら塗り込みましょう。つけ終わったら手はよく洗ってください。

  • 4. 使用方法4

    成分を浸透させるために自然乾燥させます。

6-3.価格

クリニックによって差はありますが、1か月12,000円程度が相場でしょう。(当院調べ)

6-4.入手方法

ミノキシジル外用薬はドラッグストアでも入手が可能です。
ドラッグストアで購入できるのはミノキシジル濃度が最大5%のものです。
一部クリニックでは7%や15%のミノキシジル外用薬を処方しており、これらはドラッグストアでは入手できません。
他の薬剤と同様、一般人が個人輸入で薬剤を入手し使用することは厚生労働省も注意喚起しており、行うべきではありません。

7.ミノキシジル注入薬

ミノキシジル注入薬ミノキシジル注入薬
チェックポイント

頭皮に直接ミノキシジル溶液
を注入する治療です。

頭皮に直接ミノキシジル溶液を注入する治療です。

近年、成長因子などの発毛促進物質を含んだ薬剤を頭皮に注入する「注入療法」が一部のクリニックで行われています。
比較試験や研究が活発に行われており、今後に期待できる治療と言えます。
さらに最近ではフィナステリドやミノキシジルを注入薬として頭皮に注射する方法も登場しました。
実績がまだ少ない治療法ではありますがフィナステリド、ミノキシジル、成長因子注入に続く「第4のAGA治療薬」として注目されています。

ミノキシジル注入薬 ミノキシジル注入薬

7-1.効果

ミノキシジル外用薬は経皮的に(頭皮を通して)成分が吸収され効果をもたらします。
一方、ミノキシジル注入薬は薬液を直接頭皮に注入するため、よりダイレクトな効果が期待できると言われています。

7-2.副作用

副作用副作用
チェックポイント

副作用は少ないと
考えられます。

ミノキシジル内服薬の最大の欠点は副作用が高頻度で起こることであり、30%程度の確率で全身の多毛化が生じると言われています。
このためレーザー脱毛中の方は注意が必要です。
しかし注入薬であればミノキシジルが局所に留まるため、全身的な副作用は少ないと想定されています。

7-3.使用方法

ミノキシジル注入薬は医療従事者のみが取り扱うことができる薬剤です。
注射器を用いた注入法や水光注射用の機械、ジェット噴射を用いた機械による注入法などがあります。
だいたい2週間から1カ月に1度、注入を行います。

7-4.価格

各クリニックによって差はありますが1回2~4万円程度です。(当院調べ)

8.自分はミノキシジルを使うべき?

自分はミノキシジルを使うべき?自分はミノキシジルを使うべき?
チェックポイント

薄毛が気になり始めたら
服用することを勧めます。

患者様からよく「ミノキシジルは服用すべきでしょうか」というご相談を頂戴します。
ミノキシジルはフィナステリドと同様に、AGAガイドラインにおいて「使うことを強く勧める」薬剤です。
薄毛が気になりだした方、家族にAGAの方がいらっしゃる方はフィナステリドと併せてミノキシジルを使用してみましょう。

また医学的エビデンスにこだわる方はミノキシジル外用薬を試してみてはいかがでしょうか。特に頭頂部に症状がある方はミノキシジル外用薬を用いるべきと思います。
一方、「効果があると考えられるものは何でも試してみたい」「フィナステリドもミノキシジル外用薬も試したが、まだ気になる」と考える方々にはミノキシジル内服薬や注入薬をお勧めします。

9.当院で取り扱うミノキシジル

当院では内服薬、外用薬、注入薬の3種類のミノキシジル製剤をご用意しております。

9-1.内服薬

ミノキシジルタブレット2.5mgおよび5mgの2種類を揃えています。
価格は以下の通りです。通常は2.5mgからスタートします。効果の強弱によって5mg、7.5mgと増量することもあります。

2.5mg100錠 ¥8,800
5mg30錠 ¥3,300

※税込料金

9-2.外用薬

ヴェラルティス7%、15%の2種類の外用薬を揃えています。
市販のミノキシジル外用薬が1%、2%、および5%であることを考えると高濃度の製剤であり、より強い効果があるのではと考えられます。
ミノキシジル内服薬の副作用が心配な方は外用薬を試してみるとよいでしょう。

初月 ¥5,980
2ヶ月目以降

1ヶ月あたり¥12,100(12ヶ月コース)

※税込料金

9-3.注入薬

当院ではフィナステリドとミノキシジルの双方を注入する「ミノフィア注入」を行っており、内服薬の副作用が心配な方に選んでいただいております。
内服薬・外用薬を併用することでより効果が期待できるため、当院では注入薬と内服薬・外用薬の組み合わせ治療を推奨しています。

トライアル ¥4,980
2回目以降

1回あたり¥15,400(12回コース)

※税込料金

10.まとめ

フィナステリドと並びAGA治療薬として用いられるミノキシジル。作用機序は未だ不明な部分はありますが、発毛効果がある薬剤としてA判定を受けています。
外用、内服、注入とさまざまな種類があり、効果や副作用、値段などを比較して選択するのがよいでしょう。
エビデンスは大変重要ですが固執しすぎず、改善の可能性がある薬剤は積極的に試すことをお勧めします。

この記事の執筆医師

ゴリラクリニック総院長 稲見 文彦

・経歴
2000年 東邦大学医学部卒業
東邦大学形成学科学科学教室入局
2003年 大手美容形成外科入職
2008年 同京都分院長に就任
2015年 ゴリラクリニック総院長就任
・所属学会
日本形成外科学会
日本美容外科学会(JSAPS)
美容皮膚科学会

<参考文献>
□Tuboi.R. et al:A randomized clinical trial comparing 5% and 1% topical minoxidil for the treatment
of androgenetic alopecia in Japanese men. J dematol. 36(8):437-466.2009

□小友 進:ミノキシジルの発毛作用について 日薬理誌(Folia Pharmacol.Jpn) 119,167-174(2002)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/119/3/119_3_167/_pdf

□PEPARS「臨床で役立つ毛髪治療update」No.98 2015.2

□日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

□厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html

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