【医師執筆】ミノキシジルの効果・副作用・摂取方法を徹底解説 【医師執筆】ミノキシジルの効果・副作用・摂取方法を徹底解説

【医師執筆】ミノキシジルの効果・副作用・摂取方法を徹底解説

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【医師執筆】ミノキシジルの効果・副作用・摂取方法を徹底解説

AGA治療で用いられるミノキシジルについて紹介します

AGA治療で用いられるミノキシジルについて紹介します

この記事の執筆医師

ゴリラクリニック総院長 稲見 文彦

・経歴
2000年 東邦大学医学部卒業
東邦大学形成学科学科学教室入局
2003年 大手美容形成外科入職
2008年 同京都分院長に就任
2015年 ゴリラクリニック総院長就任
・所属学会
日本形成外科学会
日本美容外科学会(JSAPS)
美容皮膚科学会

1.AGA治療薬ミノキシジル

AGA治療薬ミノキシジル

AGA(男性型脱毛症)の治療薬としてフィナステリドと並んでよく知られているのがミノキシジルです。薬局などで販売されている「リアップ®」の主成分と言った方が分かりやすいかもしれません。このミノキシジルはもともと血圧を下げる薬として開発されました。
それが何故、AGA治療薬として用いられるようになったのでしょうか。ミノキシジルの効果や副作用、使用方法などと併せて解説いたします。

2.ミノキシジルとは

ミノキシジルはもともとアメリカの製薬会社、アップジョン社(現在はファイザー社に吸収)が開発した降圧剤でした。このミノキシジルを治療に用いた患者の多くに「多毛」の副作用が現れたことから脱毛症の治療薬としての研究が始まり、約30年前に外用薬として誕生し脚光を浴びることになります。現在でも世界中で脱毛症の治療薬として使用されており、中でも女性型脱毛症の治療薬としては唯一のA判定(行うことを強く勧める)を受けている薬剤です。

3.ミノキシジルには「発毛効果」がある

ミノキシジルには血管拡張作用があり、血流を改善させることによって毛乳頭を栄養する毛細血管の血流も増え、そのため毛母細胞が活性化する(=発毛作用がある)といわれています。
しかしながら数多くある血管拡張薬の中でミノキシジルのように多毛化を来す薬剤は他にはなく、血管拡張作用だけで発毛作用を説明するのは論理的に無理があります。ミノキシジルは毛組織における成長因子産生を促し、また毛母細胞のアポトーシス(細胞死)を抑えるなどの効果があるとされていますが、詳しいことは不明な部分もあります。

4.使用する期間

ミノキシジルは使用してすぐに効果が実感できる薬剤ではなく、後述しますが「初期脱毛」と呼ばれる副作用が生じ、かえって抜け毛が増えることもあります。
効果が実感できるまで少なくとも3か月はかかると言われています。ただし長期的な治療成績などは報告も少なく、フィナステリドのように長期間継続した方が良いのか否か明確になっていません。

5.ミノキシジルの種類と特徴

ミノキシジルは外用薬(塗り薬)として用いられることが多い薬剤ですが内服薬も広く普及しています。また注入用の薬液も近年登場し、それぞれに特徴があります。以下で解説していきます。

6.ミノキシジル外用薬

ミノキシジル外用薬

「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」においてA判定(行うことを強く勧める)を受けているのがミノキシジル外用薬です。男性においては5%ミノキシジルを使用したところ、毛髪が有意に増加したと報告されています。医学的エビデンスに裏付けられた、正統なAGA治療薬と言えるでしょう。
またミノキシジル外用薬は頭頂部の脱毛症に効果を発揮すると記されています。生え際にも一定の効果を示すと考えられますが、本来は頭頂部に用いるべき薬剤であると認識しておくと良いでしょう。

6-1.副作用

ミノキシジル外用薬の副作用には、頭皮の赤み・かゆみ・かぶれ・ふけ・顔の多毛などが挙げられます。いずれも数%の頻度で起こりうるものであり、決して多いわけではありませんが注意が必要です。より高濃度のミノキシジル外用薬の方が副作用の頻度が高いと報告されていますが、まだ分かっていない部分もあります。

6-2.使用方法

1日2回、脱毛が認められる部分に塗布します。目に入らないよう注意しましょう。

6-3.価格

クリニックによって差はありますが、1か月12000円程度が相場でしょう。(当院調べ)

6-4.入手方法

ミノキシジル外用薬はドラッグストアでも入手が可能です。最近は5%の製品も店頭で入手できるようになり、手軽にミノキシジルの効果を実感できるようになりました。
一部クリニックでは7%や15%のミノキシジル外用薬を処方しており、これらはドラッグストアでは入手できません。クリニックを受診し医師の診察を受けた上で、より高濃度のミノキシジル外用薬を処方してもらいましょう。
他の薬剤と同様、一般人が個人輸入で薬剤を入手し使用することは厚生労働省も注意喚起しており、行うべきではありません。

7.ミノキシジル内服薬

ミノキシジル内服薬

AGA治療を行っている多くのクリニックで処方されているのがミノキシジル内服薬です。この薬剤がAGA診療ガイドラインでD判定(行うべきではない)を受けていることをご存じでしょうか。

  • ・ミノキシジル内服薬は日本では未承認薬である。
  • ・AGA治療薬として認可している国は存在しない。
  • ・一般人が個人輸入で使用することが多く、問題視されている。
  • ・循環器系に副作用を生じる可能性がある。

というのが「行うべきではない」とする主な理由です。しかしながらミノキシジル内服薬を用いたところ明らかな頭髪の増加を認め、結果に満足できたとする症例は後を絶ちません。
ミノキシジル内服薬の現状を包み隠さず説明し、特にリスクとベネフィットを患者様にご理解いただき、服用する際は副作用について定期的に観察する。これらを満たすならばミノキシジル内服薬をAGA治療薬として処方してもよいのではないか、私はそのように考えます。

7-1.副作用

ミノキシジル内服薬の副作用として、最も頻度が高い(30%程度)のが「全身の多毛化」です。頭髪だけでなく身体の毛、特に腕や足など四肢の毛が濃くなったと訴える患者様はかなりいらっしゃいます。
このためレーザー脱毛を受けている方は注意が必要です。また、初期脱毛(治療を始めたにも関わらず抜け毛が増えた)が生じることもたまにあります。その他、動悸や息切れ、むくみなどの副作用が生じる可能性がありますが、頻度としては比較的少ないと言われています。

7-2.使用方法

ミノキシジル内服薬は正式に認められたAGA治療薬ではないため、用法用量も特に定まっていないのが現状です。
一部のクリニックや医師が独自の使用法を定めており、統一されているわけではないことを覚えておきましょう。半年ごとに服用と休薬を繰り返す方法や、漸増する方法(2.5mg→5mg→7.5mgのように)などが知られています。

7-3.価格

1か月5000~10000円が相場とされています(当院調べ)。

7-4.入手方法

ミノキシジル内服薬は外用薬と異なり薬局で入手することはできません。
取り扱いしているクリニックを受診し、医師から処方してもらうのが良いでしょう。前述のとおり個人輸入薬を使用することはお勧めできません。またAGA診療ガイドラインがミノキシジル内服薬を認めないのも、一般人が個人輸入薬を乱用していることが原因であると考えられます。
繰り返しますが、ミノキシジル内服薬を希望する際はクリニックで処方してもらい、定期的な診察を受け副作用をチェックすべきです。

8.ミノキシジル注入薬

ミノキシジル注入薬

近年では、成長因子やサイトカインなど発毛促進物質を含んだ薬剤を頭皮に注入する「注入療法」が一部のクリニックで行われています。比較試験や研究が活発に行われており、今後に期待できる治療と言えます。
さらに最近ではフィナステリドやミノキシジルを注入薬として頭皮に注射する方法も登場しました。上記の注入療法同様、実績がまだ少ない治療法ではありますがフィナステリド内服、ミノキシジル内服/外用、成長因子注入に続く「第4のAGA治療薬」として注目されています。

8-1.効果

ミノキシジル外用薬は経皮的に頭皮に吸収され効果をもたらします。
一方、ミノキシジル注入薬は薬液を直接頭皮に注入することで、よりダイレクトな効果が期待できると言われています。

8-2.副作用

ミノキシジル内服薬の最大の欠点は副作用は高頻度で起こることであり、3人に1人は全身の多毛が生じると言われています。このためレーザー脱毛中の方は注意が必要です。ミノキシジル注入薬であれば局所に留まるため全身的な副作用は少ないと想定されています。

8-3.使用方法

ミノキシジル注入薬は医療従事者のみが取り扱うことができる薬剤です。
ナパージュ法やパピュール法と言った注射器を用いた注入法や、水光注射用の機械やジェット噴射を用いた機械による注入法など各クリニックが工夫をこらし行っています。だいたい2週間から1カ月に1度、注入を行います。

8-4.価格

各クリニックによって差はありますが、1回2~4万円程度です(当院調べ)。

9.当院の各種ミノキシジル

当院の各種ミノキシジル

当院では内服薬、外用薬、注入薬の3種類のミノキシジル製剤をご用意しております。

9-1.内服薬

ミノキシジルタブレット2.5mgおよび5mgの2種類を揃えています。
価格は以下の通りです。通常は2.5mgからスタートします。効果の強弱によって5mg、7.5mgと増量することもあります。

2.5mg 100錠 ¥8,800
5mg 30錠

¥3,300

※税込料金

9-2.外用薬

ヴェラルティス7%、15%の2種類の外用薬を揃えています。
市販のミノキシジル外用薬が1%、2%、および5%であることを考えると高濃度の製剤であり、より強い効果があるのではと考えられます。ミノキシジル内服薬の副作用が心配な方は外用薬を試してみるとよいでしょう。

初月 ¥5,980
2ヶ月目以降

1ヶ月あたり ¥12,100(12ヶ月コース)

※税込料金

9-3.注入薬

当院ではフィナステリドとミノキシジルの双方を注入する「ミノフィア注入」を行っており、内服薬の副作用が心配な方に選んでいただいております。
内服薬・外用薬を併用することでより効果が期待できるため、当院では注入薬と内服薬・外用薬の組み合わせ治療を推奨しています。

トライアル ¥4,980
2回目以降

1回あたり ¥15,400(12回コース)

※税込料金

10.自分はミノキシジルを使うべき?

フィナステリドと同様、ミノキシジルはAGAガイドラインにおいて「使うことを強く勧める」薬剤です。薄毛が気になりだした方、家族にAGAの方がいらっしゃる方はフィナステリドと併せてミノキシジルを使用することをお勧めします。
また医学的エビデンスにこだわる方はミノキシジル外用薬を試してみましょう。特に頭頂部に症状がある方はミノキシジル外用薬を用いるべきと思います。
一方、「効果があると考えられるものは何でも試してみたい」「フィナステリドもミノキシジル外用薬も試したが、まだ気になる」と考える方々にはミノキシジル内服薬や注入薬をお勧めします。

11.まとめ

フィナステリドと並びAGA治療薬として用いられるミノキシジル。作用機序は未だ不明な部分はあるが、発毛効果がある薬剤としてA判定を受けています。
外用、内服、注入とさまざまな種類があり、効果や副作用、値段などを比較して選択するのがよいでしょう。エビデンスは大変重要ですが固執しすぎず、改善の可能性がある薬剤は積極的に試すことをお勧めします。



Tuboi.R. et al:A randomized clinical trial comparing 5% and 1% topical minoxidil for the treatment of androgenetic alopecia in Japanese men. J dematol. 36(8):437-466.2009

小友 進:ミノキシジルの発毛作用について 日薬理誌(Folia Pharmacol.Jpn) 119,167-174(2002)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/119/3/119_3_167/_pdf

PEPARS「臨床で役立つ毛髪治療update」No.98 2015.2

日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html

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