髪の毛の構造 髪の毛の構造

髪の毛の構造

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髪の毛の構造

毛髪のメカニズムを解説します

毛髪のメカニズムを解説します

髪は何のためにある?

髪の毛がもつ3つの役割とは まず、髪の毛はいったい何のために生えているのでしょうか。主な髪の役割には、以下の3つがあります。

  • 1: 頭部の保護

  • 2: 感覚器官

  • 3: 不要物の排出

頭部の保護

「頭の保護」は、雨や太陽の日差し、暑さや寒さから頭を守り、何か衝撃を受けてもケガをしにくくする働きです。まず、太陽から降り注ぐ紫外線から頭皮を守る機能があげられます。ご存知の通り、紫外線による過度な日焼けは皮膚ガンを引き起こします。頭部を外的な衝撃やケガから守る緩衝材としての機能もあります。木から降り、二足歩行をした猿人が人へと進化する過程で進化した、命を守る自然の摂理の結果だと言えるのではないでしょうか?

感覚器官

頭の毛根付近にある神経が外部からの刺激に反応することで、周囲の状況を察知することをさします。 風が吹いていれば、体の表面を覆う体毛が振動することで感知することができます。この触覚のような働きは非常に敏感で優秀な感覚器官です。

不要物の排出

頭髪は有害物質を体外に排出する経路としての機能もあります。とくに重金属については、頭髪と爪からその大部分が排出されていると考えられています。食べ物や外的要因で不要なものを体内に取り入れてしまった場合、排出する働きをさします。カドミウムなど人体に有害な物質などは、髪の毛乳頭を通して髪の毛に取り込み、外に排出する働きがあるといわれています。

毛根のしくみ

髪は頭皮から上に伸びる「毛幹」と、下に隠れた「毛根」の2つに分かれています。このような髪がおよそ10万本(一般的な男性の平均的な数)ほど生えているのです。髪は、正常な方の場合でも1日に50~100本が抜け落ちるといわれています。「えっ、そんなに抜け落ちているの?」と思われるかもしれませんが、実はほぼ同じくらいの数の新しい髪が生まれ変わっているため、10万本の状態が続きますので心配しなくても大丈夫です。

髪は「毛幹」と、下に隠れている「毛根」とに大別されます。この「毛根」部分の根っこにあたる「毛母細胞」へ、血流によって多くの栄養成分や酸素と共にホルモンなどの成長因子が運ばれ、毛母細胞から成長促進因子を産出します。細胞分裂を促すことで「毛包」に新しい毛が作られ、頭皮の外に押し出され髪の毛が伸びていくのです。

髪の一生は毛周期(ヘアサイクル)と言われ「成長期」→「退行期」→「休止期」と変化していきますが、成長期は、一つの毛母細胞が盛んに1本の髪を生成し続ける期間とされ、約2年〜5年間も続いていきます。退行期は、髪の生成が衰える時期といわれています。期間はおよそ2週間。

また休止期は、毛母細胞の活動が完全に止まり、やがて脱毛を待つばかりの時期です。これらのサイクルが分かると髪の生え変わりなどがイメージしやすいかと 思います。髪の具体的な名称と髪のサイクルは基礎知識ですが、これらを理解するとなぜ薄毛になるのかとヒントになりそうですね。少し難しい知識もあります が、普段の生活で、髪の細かい部分を知れば何かの役に立つかもしれません。

髪の毛に関する語彙集

  • 1: 毛幹(もうかん)は、髪の毛の頭皮から上の部分です。

  • 2: 毛根(もうこん)は、髪の毛の、頭皮に埋まっている部分。根にあたるのが「毛球」といわれる部分で、毛乳頭を中心に、周りを毛母細胞が囲んでいます。

  • 3: 毛乳頭(もうにゅうとう)は毛母細胞に信号を送り、その増殖をコントロールします。

  • 4: 毛母細胞(もうぼさいぼう)は、細胞が増えると皮膚の表面に押し上がり、毛髪となります。

  • 5: 毛包(もうほう)は、毛根を取り囲む、刀の鞘のような部分です。

  • 6: 皮脂腺(ひしせん)は、毛穴付近にあり、皮膚の表面を保護する皮脂を分泌するところです。

  • 7: 立毛筋(りつもうきん)は、髪の毛を支える小さな筋肉です。1本1本にこの筋肉がついています。

  • 8: 角栓様物質(かくせんようぶっしつ)は、古い角質と皮脂の固まり。毛穴に詰まり、脱毛の原因、新しい毛の生成を阻害すると言われています。これを取り除くことが、健康的な髪の毛をつくるための基本の一つ。

  • 9: キューティクルとは、髪の表面を覆っている部分。内部を保護します。これがはがれると、内部のたんぱく質や水分が失われてしまいます。

  • 10: コルテックスは、キューティクルの内側にある部分。髪の毛の80~90%を占めます。タンパク質からなり、メラニン色素の顆粒を含んでいます。

  • 11: メデュラは、いわゆる髪の芯をさします。空胞を持ち、空気を含んでいます。

よくある質問と回答

他の薬を飲んでいるが、薄毛(AGA)治療薬を飲んでも大丈夫ですか?

服用されている薬によります。

現在飲まれている他の薬が何かにもよりますが、現在まで、薄毛(AGA)治療薬を単体で服用したときの副作用の報告はございません。また、他の薬と併用されている方も多くいらっしゃいますが、飲み合わせが問題になったケースも報告されておりません。ただし、相互副作用がわからない薬がほとんどであることも事実です。また、一般的には複数の内服薬を同時に摂取すると危険性は高まります。薬は正しく服用すれば高い効果を得られますが、正しく服用しなければ、人体に害を及ぼすこともあります。したがって、当院のAGA(薄毛)治療薬だけでとどめていただくのがベストですが、ご病気などでどうしても飲まなければいけない薬がある場合は、必ず医師または薬剤師にご相談くださるよう、お願いいたします。

シャンプーや育毛剤では、増えないのですか?

有効成分が含まれていれば、増える可能性があります。

ただし、病院ならもっと効果の高い薬品を高濃度で提供することが出来ます。また、結果的に シャンプーや育毛剤を買い続けるより、お財布にも優しい病院でのAGA治療をお勧めします。

薄毛は遺伝するのですか?

はい、薄毛は遺伝すると言われています。

ただし、「薄毛になりやすい体質」が遺伝するだけで、親が薄毛でも子どもが薄毛ではない人もいます。また日々のケアや食生活の改善、生活習慣の見直し次第で、薄毛の進行を遅らせたりすることが可能です。

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