春夏は抜毛が増える?
もしも、夏になって急に抜け毛が増えたと感じた方でも、それは当然のことなので、心配することはありません。必要以上に抜け毛に対して気にする必要は無いのです。春に抜け毛が多い理由があります。それは、冬の寒さから暖かく気候が変化し、身体も冬から夏へ変化していきます。その過程で髪の毛も抜けて新たに生え、夏に備えるわけです。
また、それに加え春は年度末から新年度と、何かと新しく生活環境が変わる時で、精神的にストレスが強くなりイライラが募るわけです。春は気温の変化や日照時間の変化だけでなく、生活環境も変化します。この強いストレスを感じやすいため、東洋医学では「春は肝(肝臓)」言われます。東洋医学では、「肝」は、気の流れを通じて感情の調節や自律神経系によって体全体の機能が順調に行われるように調節する働きをしていると考えられているのです。古来より春は自律神経が脅かされる季節として捉えられてきたのですね。
春夏に抜毛が増える原因
春に抜け毛が多いといわれているのは、ストレスにより、「自律神経」が乱れていることが理由とされ、精神状態の不安定さも大きく影響しているのです。いつもよりリラックスする時間をつくるなどしてもよいでしょう。
一方、夏も、抜け毛が多くなるシーズンです。夏といえば海や川といった水のあるレジャーが中心の季節ですが、海水浴は髪の毛や頭皮にとってとても負担が大きいとされています。
まず、海水浴では、影になる場所が限られていますので、紫外線による頭皮のダメージというのは想像できると思います。
抜毛とpH(ペーハー)の関係
海水自体も頭皮にとっては刺激の強いものであり、夏の紫外線と海水によって髪の毛や頭皮は大きなダメージを受けてしまうのです。pH(ペーハー)と呼ばれる数値をご存知でしょうか?
これは、全部で0から14までの数値があり、酸性かまたはアルカリ性かを測る指標です。pHの値が7よりも下であれば酸性、7以上はアルカリ性と定義されています。海水はpH8~9の弱アルカリ性です。髪の毛を構成している「ケラチン」と呼ばれるタンパク質は、このpHが10を超えると解けてしまいます。アルカリ性の条件化では解けてしまうのです。
海水はpHの値が8~9の弱アルカリ性のため、髪の毛のケラチンを徐々に溶かしてしまい、結果的に髪の毛に大きなダメージを与えてしまうのです。
ちなみに、人間の頭皮は酸性で保たれており、その数値はpH4.5~6.5のくらいが正常値と言われています。海水はアルカリ性であるため、海水によって髪の毛だけでなく、頭皮も痛み、これにより抜け毛になってしまうこともあるのです。
頭皮も、塩分濃度の高い海水に浸かることで水分が吸収されてしまいます。
また、塩分が多いと髪の毛に含まれる水分も吸収してしまいます。海水浴の後は、髪の毛がパサパサになりますが、これは、海水によって水分を奪われて乾燥を招いてしまうのです。髪の毛や頭皮の健康の事を考えるのであれば、海水浴は出来るだけ控えたほうが良いと思います。
プールにしても、消毒のために使用されている「塩素」が頭皮に悪影響を与えます。髪や頭皮の刺激になりますので、プールで泳ぐ際は、水分を髪に届かせにくいプラスチック製のキャップなどがおすすめです。
紫外線は薄毛の大敵
また夏の紫外線も見逃せません。夏の強い日差しは髪の毛をいためてしまい、切れ毛や弱い毛の要因となります。
そして、太陽の日差しを一番まともに受けてしまうのが頭頂部なのです。髪の毛が多い方ならまだよいのですが、頭頂部が薄い、または普段から髪の毛を短めに切るという男性は要注意です。紫外線を長時間、浴び続けることは、頭皮を大きくいためてしまう要因となります。
外出の際は帽子を被るようにすることがとても大切です。頭皮に直接太陽光が当らないようにするといった対策を行ってください。最近では、UVカット関連商品が市場にたくさん出回っています。それらの商品の中から、必要と思われる商品を購入して紫外線から身を守る対策を行いましょう。
社会人の方で帽子を被ることができないという方であれば、頭皮や髪の毛にスプレーしてUVカットを行うことができる便利グッズも販売されています。これらの商品はUVプロテクトスプレーという名前で市販されていますので、生活環境によってはこのようなグッズが役に立つことでしょう。
春夏の薄毛対策は「清潔」
何はともあれ、夏の紫外線から髪を守ることが、抜け毛の近道いえそうです。また、夏は春に比べて、気温が高くなると、体温を下げるために汗をかきやすくなります。
さらに、日本の夏は湿気も高く、頭皮に雑菌が発生しやすくなります。汗や汚れとともに、強い紫外線から頭皮を守るため、皮脂の分泌も活発になります。
しかし、発汗によって頭皮が蒸れたままの時間が長くなってしまうと、雑菌が繁殖しやすい環境が整ってしまうことになります。皮脂の分泌が活発になることで、皮脂をエサとする常在菌なども発生してしまい、頭皮環境が悪化してしまいます。髪の通気性がよくなるように髪を短くカットしたり、常に清潔に保つようにすることも大切です。
よくある質問と回答
20歳未満でも治療は受けれるの?
いいえ、お受けいただけません。
薬剤の副作用から、20歳未満の方への内服薬・外用薬・注入治療のご提供は控えさせて頂いています。しかし、シャンプーなどのライトなものはご提供可能ですので、治療をご希望の場合は 「親権者同意書」に必要事項をご記入いただいたものをお持ちください。まずはご相談からでもお気軽にご来院ください。
薄毛をとりあえず止めたいのですが、 どれくらいで効果が出ますか?
薄毛の進行を止めるだけなら、薬(フィナステリド・アボルブ)を飲み始めて、3〜6ヶ月程で効果を実感いただけます。
ただし、薄毛を食い止める成分(フィナステリド)には、髪を増やす力はありません。ですので 髪が増えているように感じ始めるのは、抜け毛のペースが落ち、生え変わりの毛が伸び始めるころからになります。個人差はありますが、早い人でも3か月、大体の方は6か月以降に実感できる事がほとんどです。数ヶ月で、効果を実感できなくても続けて行く根気が大切になります。
AGAの改善方法は?
まずは、DHTの生成を抑えることです。
大別して内科的治療と外科的治療があります。前者はゴリラクリニックなどの医療機関で処方される薬や、ドラッグストアで購入できる一般医薬品の2通り。後者は医療機関のみの治療となります。ゴリラクリニックでは、オリジナル処方薬と注入施術による治療を行っています。