脇の多汗症がひどく治療したいと考えています。どのような治療法がありますか?
いくつかの治療法がありますが、当院ではミラドライによる「切らない治療」を行っています。
ここでは脇の多汗症に対する代表的な治療方法をご紹介致します。それぞれの特徴について、また当院での治療についても解説致します。
脇の多汗症の治療方法
人から「どうしたの、その汗?」と指摘されたり、日常生活に支障をきたしたりすることはありませんか?多汗症とは大量の汗をかいてしまう疾患で、原因疾患がある続発性多汗症と、原因不明の原発性多汗症に分類されます。一般的には原発性が大半で、何らかの方法で汗腺に対するアプローチが必要になります。
脇の多汗症に対する主な治療法としては、外科的手術やボツリヌス菌毒素の局所注射、そしてミラドライを始めとする機械的治療法が挙げられます。
・外科的手術
外科的手術は長い歴史があり最も普及している方法と言えます。外科的手術にも様々な方法がありますが、反転剪除(せんじょ)法が代表的です。皮膚を切開し汗腺を外科用のハサミで除去しますので、物理的に汗腺を確実に減らすことが可能です。しかしダウンタイムが非常に長く、最短でも1週間は生活に支障が生じます。合併症も少なくありません。何より傷跡が必ず残るのが欠点です。
・ボトックス注射
ボツリヌス菌毒素の局所注射は一般的には「ボトックス注射」として知られています。「汗をかけ」という脳からの指令を汗腺に伝えなくすることで、発汗を止めることが可能です。10-20分程度で治療が終わり、傷跡も残らずダウンタイムも少ないことが特徴です。しかし効果は3-6か月程度と限定的で、効果を持続させるためには注射を受け続ける必要がありコスト面で難ありと言えます。
・ミラドライ
機械を用いた多汗症治療は10年ほど前に登場し、最近注目されています。その中でもミラドライはマイクロ波を照射することで汗腺を焼灼・凝固する方法で、メスを使わないので傷跡が残ることはなくダウンタイムも手術に比べて明らかに短いのが特徴です。ボトックス注射と異なり数か月で効果がなくなることもありません。
他にも多汗症治療用の機器は存在しますが、国内での薬事承認を受けた唯一の多汗症治療器がミラドライです。ダウンタイムの少なさ、リスクや合併症の少なさ、多汗症にもわきがにも効果を発揮できること、そして承認器であること、これらがゴリラクリニックでミラドライを採用した理由です。
仕事が忙しい方、小さなお子様がいる方、確実な効果をお求めの方にご満足いただいている治療法だと私は感じています。
汗が治まれば臭いも治まるの?
脇が臭う疾患といえば腋臭症(わきが)を思い浮かべる方が多いと思いますが、必ずしもイコールではありません。多汗症の方も「汗臭さ」を発している可能性があります。わきが臭も汗臭さも自分自身では自覚しにくいもの。自分は臭わない、大丈夫、そう感じているのは貴方だけかもしれません。
汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺があり、どちらの汗腺から生じる汗はそもそも無臭です。皮膚常在菌により汗や分泌物が分解された結果、生じるのが独特な臭いとされています。つまり、脇から生じる臭いを根本的に改善するには、両方の汗腺の働きを抑える治療法が必要となるのです。
多汗症が治まれば汗臭さは治まります。ただし多汗症とわきがを合併している人は少なくありません。「汗が治まれば一部の臭いが軽減する」と表現するのが正確でしょう。ミラドライはエクリン汗腺とアポクリン汗腺の双方をマイクロ波によって焼灼・凝固します。汗臭さとわきが臭の双方に効果が期待できる機器と考えられています。
脇の汗や臭いにお悩みの方は、ぜひ当院の無料カウンセリングへお越しください。医師や医療スタッフがお話を伺い、最適な治療法について丁寧にご説明いたします。
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