わきがは独特な体臭だと聞きますが、どのような臭いがするのでしょうか?
わきが体質の方の体臭は、大きく分けて3種に分類されます。
脇の臭いに関するお悩みを抱える方は多くいらっしゃいます。ここでは、脇から独特なにおいを発する体質「わきが」の臭いについて詳しく解説致します。
わきがの臭いの分類・特徴について
「わきがの臭い」と聞いたとき、どんな臭いを思い浮かべますか?
すぐに頭に浮かぶのが、あのスパイシーな独特の臭い。
人によっては「酸っぱい感じ」「温泉街のにおい」「おじさん臭さ」などと感じることもあるでしょう。
このようにわきが臭の特徴は多種多様ですが、大きく次の3種類に分類できます。
・硫黄臭…温泉街でおなじみの卵が腐ったような生ぐさい臭い
・スパイシー臭…カレーに含まれる香辛料のような刺激的な臭い
・脂肪酸臭…生乾きの古い雑巾をイメージさせるカビくさい臭い
わきがの臭いは、これら3つの臭いのどれか一つに限定されるわけではありません。3つの臭いが微妙に混じり合う場合もあるので、強烈な酸っぱさを感じさせる臭いからミルクのようなマイルドな臭いまで、様々な臭いのバリエーションがあります。ユニークな表現としては「鉛筆の削りかすの臭い」などがあります。
また、臭いの種類だけでなく臭いの強さにもバリエーションがあります。アポクリン汗腺が分泌する脂質やタンパク質の量、皮膚常在菌の数など、臭いの元となる物質の量が患者様によって違うからです。
治療後に臭う?「術後臭」とは
わきが治療の施術をしたあと、ごく稀に「手術したのに臭いが残っている?」と訴える方がいます。
施術後にも臭いを感じる現象を「術後臭」と言います。ただ、術後臭という症状は医学的には確認されていません。
わきが治療の施術では、アポクリン汗腺を切除したり焼灼・凝固します。処理したアポクリン汗腺が元の状態に戻ることは基本的にないため、施術後にわきがが元通りになることはまず考えられません。
では、術後臭を訴える人がいるのはなぜでしょうか?
2つの理由が考えられます。
・不完全な施術
アポクリン腺の切除が不完全だとわきが臭が残ることがあります。アポクリン腺をどこまで切除するかは実は難しい問題で、極限まで切除しようとすると皮膚にダメージを追わせてしまい合併症の原因ともなり得ます。また、施術の方法や機器によってはアポクリン腺を十分に除去できず、わきが臭が思った以上に減らないことがあります。
・自己臭症
臭いの発生源が存在しない、またはごく微かにしか臭わないのに「自分の体が臭い!」と感じてしまう「自己臭症」という症状があります。自己臭症の方の場合、施術によって臭いが客観的には改善したにもかかわらず、強迫観念から術後臭があるかのように信じ込んでしまうことが考えられます。わきが治療のゴールはあくまで「臭いを減らす」ことにあり、完全にゼロにすることは難しいことを術前に理解していただくことも重要です。
・別の部位の臭いを自覚するようになった
脇のアポクリン腺は施術で減らすことが可能ですが、アポクリン腺は体の他の部位(外耳道、胸部、股間)にも存在しています。これらの部位のアポクリン腺は基本的に減らすことが難しいため、わきが臭が減ったため相対的に「臭いが増した」と感じてしまう可能性があります。
当院での臭いチェックについて
当院では、施術前の無料カウンセリング時にわきが臭のチェックを行っています。 わきの下にガーゼをあて、当院の医師がガーゼの臭いを嗅ぐことで、臭いの度合いを5段階で判定。数値が高いほど臭いも強いと判定されます。
この判定方法はとても簡単ですが、自分自身では臭いの程度を客観的に診断するのは難しいため、経験豊富な当院医師にお任せいただくのがおすすめです。
なお、臭いのチェックをする際は、わきの下にガーゼをあてる必要があるので、ゆったりとした服装でお越しください。
ゴリラクリニックでは、施術前のカウンセリングをすべて無料で行っています。わきが臭をチェックした結果「施術の必要あり」と医師が判定したとしても、施術をするかどうかすぐに決めていただく必要はありません。一度帰宅してから施術するかどうかを考え、改めてご連絡いただくことも可能です。自分がわきがなのか否か気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。