【韓国の歴史に触れる】見えるようで見えない隣の国。西大門刑務所歴史館~東大門市場の雰囲気

20190212_korea_urbex_9
文:星野藍
グラフィック&UIデザイナー、写真家、書道家。福島県福島市出身。従姉の死、軍艦島へ渡った事をきっかけに廃墟を被写体とし撮影を始める。2016年『チェルノブイリ/福島 ~福島出身の廃墟写真家が鎮魂の旅に出た~』(八画文化会館)上梓。

見えるようで見えない隣の国

日本の隣、大韓民国。我々日本人にとって身近な国のひとつだ。

美食美容韓流スターなどキャッチーな文化があるのは周知の事実だが普段何気なく過ごしているだけでは見えない側面も勿論ある。

今回私はそんな見えない側面も見てみたいと思い、首都ソウルへと足を運んだ。

20190212_korea_urbex_1

この日向かった先は地下鉄3号線独立門(トンニンムン)駅。駅を出て目の前にある西大門独立公園内に、独立門はある。

元々存在していた迎恩門という門を日清戦争後解体。後に隣に清からの独立を記念して1897年に建設された門だ。後方にかかる高速道路と高層マンションとのミスマッチが個人的には堪らない。

20190212_korea_urbex_2

歴史ある門を横目に本日の目的地へと赴く。

 

煉瓦造りの外壁の先に

土曜日の昼下がり、寒くはあるが人通りはやはり多い。

小さな子連れのファミリー、老人会らしきグループ、カメラ趣味の若者グループ、小学生を引率した校外学習グループ、初々しいカップルなどそこへ向かう人は様々だ。

煉瓦造りの外壁は否応がなに美しいものだと感じさせる。

20190212_korea_urbex_3

この美しさもあって、実際映画やドラマの撮影舞台としても使われるらしい。

albumtemp (12)

さてここが、西大門刑務所歴史館だ。チケットを購入に中へと足を踏み入れていく。

 

韓国受難の歴史に触れる場所

西大門刑務所歴史館は、実際に使われていた刑務所を博物館にしたものだ。

20190212_korea_urbex_6

大韓帝国末期の1908年、京城監獄として開所し日本統治時代の1923年に西大門刑務所に改名した。

a

独立を求めて闘った多くの独立運動家が弾圧・投獄された。

独立後も朴正熙大統領の独裁政権時代、民主化を求めて闘った民主化運動家が弾圧・投獄された。

20190212_korea_urbex_8

1987年刑務所がソウル郊外に移転するまで実際に刑務所として使われ、1992年8月15日、祖国独立の為に戦った独立運動家の歴史を後世に知らせる為刑務所跡地を含む周辺一帯が西大門独立公園となり、1998年に刑務所跡に西大門刑務所歴史館が開館した。

外観は美しいものの内部の展示は当時の拷問・尋問の様子を人形で再現されていたりしてなかなか凄惨なものがある……。今ある煌びやかなソウルの姿からは考えもつかないものだからこそ、歴史を知る為に保存されるべき場所なのだろう。

負の遺産を知る、ダークツーリズムのブームは近年世界中で起こっている。

 

幾つも残る獄舎

獄舎のうち、現在保存されているのは第9〜13獄舎。そのうち見学コースは第10〜12獄舎だ。

20190212_korea_urbex_9

20190212_korea_urbex_22

20190212_korea_urbex_18

獄舎の通路の両脇にズラリと並ぶ監房の様子は、現在使われていないとは言えやはり不気味なものがある。

20190212_korea_urbex_19

目線を上にやるとそこには看守の姿。勿論人形だ。

albumtemp (9)

監房の一部はアートスペースにもなっていた。

20190212_korea_urbex_21

宙に浮かぶ色とりどりのハングルが美しい。

20190212_korea_urbex_25

albumtemp (15)

監視・統制がしやすいように中央舎を軸に90度に、扇型の3つの獄舎が並ぶ形になっている。

やはり建物の美しさ故か、自分と同じように写真メインで訪れる観光客も多いように見えた。しかし日本人は自分以外に見当たらなかった。

 

ダークツーリズムの後に

細長く煉瓦の壁で仕切られたこの構造物は、収容された者たちの運動場だ。

20190212_korea_urbex_10

真ん中で看守が監視している中、運動と言っても同じ場所を行ったり来たりする事位しか出来ないのだが。

20190212_korea_urbex_11

向こうに見える高層ビルの存在が非日常感を煽り立てる。

albumtemp (10)

投獄され亡くなった方の追悼碑。

b

近づいて見てみると、名前のようなものが刻まれている。

自分はハングルが読めないので齟齬があったら申し訳ない。読めるくらいにはいつかなりたいとこの時感じた。

albumtemp (13)

なかなか重く苦しい場所ではあるが、歴史が刻まれた現場に訪れて自らの目で見つめ肌で感じるという体験は貴重なものになるだろう。

展示にはところどころではあるが日本語の説明も付いている。が、もっと詳しく知りたい・聞きたいという方は通訳ガイドをお願いした方がいいだろう。

 

そして東大門市場

一通り見学を終えた私は、その足取りで東大門市場へ向かった。ソウル二大市場の一つで眠らない街としても知られている。

albumtemp (14)

ここの屋台飯がどうしても食べたかったのだ。

20190212_korea_urbex_31

韓国のおでんは日本のおでんと違い揚げた練り物を串に刺した物がメインだ。

20190212_korea_urbex_27

不思議な見た目だがこれがとても美味しい。

屋台のおばちゃんにおでんが欲しいと伝えると「そこから取って食べて」と言われる。その場でおでんを食べ最後に食べた本数を会計するシステムだ。

albumtemp (11)

おでん以外にも練り物系の食べ物が充実している。

これはその場で練りたての練り物を揚げてくれたものだ。熱々で美味しい。各種好みのソースなどを付けて食べる。

albumtemp (16)

韓国の海苔巻き・キムパも当然美味しい。おまけにトッポギも味見させてくれた。

20190212_korea_urbex_26

エビフライが屋台メニューとしてあるのは何だか不思議な感じだった。気にはなったがお腹いっぱいになったのでやめておいた。

今ある平和は、過去の負の歴史を礎にして成り立っている。当たり前の日常が如何に尊いものであるという事を、たまには思い出してもいいかもしれない。

ライター :星野 藍

星野

グラフィック&UIデザイナー、写真家、書道家。福島県福島市出身。従姉の死、軍艦島へ渡った事をきっかけに廃墟を被写体とし撮影を始める。
2016年『チェルノブイリ/福島 ~福島出身の廃墟写真家が鎮魂の旅に出た~』(八画文化会館)上梓。廃墟の他怪しい場所やスラム街、未承認国家にソビエト連邦など、好奇心の侭に国内外を縦横無尽に徘徊する。

【関連記事】

bnr_skin_thin

ゴリラクリニック対談 堀江貴文×柴田英嗣(アンタッチャブル)篇
【女性にモテない?】胸毛や背毛の悩みは脱毛で解決できます

男性美容外科ゴリラクリニックTOPへ行くモテ男記事ゴリクリハックのトップへ行く

この記事が気に入ったら いいね!しよう

ゴリラクリニックdigの最新記事をお届けします

注目記事

新着記事

ゴリゴリ日記 ライターさん募集中!!

週間アクセスランキングTOP10

【閲覧注意】富士の樹海は想像以上に美しく、発見した死体は想像以上に……。GPS持参で青木ヶ原樹海を探索した話

【刺青夫婦】タトゥーのデメリット・後悔は結婚してから痛感する3つの理由

【激レア】マニアック過ぎィ!!日本屈指の非売品ゲームソフトコレクター「じろのすけ」氏が厳選する非売品ソフトベスト3とは

【裾折りデニム問題】メンズに流行するデニムのロールアップはダサいのか? お洒落なのか? 折り方はあるのか?

【最新カプセルホテル】近未来的モダン空間! カッコ良すぎる竹橋のナインアワーズホテルに行ってみた!

【旨すぎ注意】牛骨の旨味がほとばしるゥ! イスラム教徒も安心の蘭州拉麺の聖地「ザムザムの泉(西川口)」に行ってみた

【IKEAあるある35選】これはあるね!www つい余計なものまで…から始まる、毎度ありがちな「イケアあるある」まとめ

【原価率】回転寿司スシローのネタ原価率を某寿司職人から”外部”リーク! 一部上場記念「スシローうまさ上々祭」のコスパに迫る

【男料理保存版!】神田・東京カオマンガイの門外不出レシピ公開! カオマンガイのプロが語る「究極のカオマンガイ」の作り方 前編

【1話無料】漫画『やれたかも委員会』作者の吉田貴司さんに聞く、やれた「かも」に潜む男たちのリアルな願い(前編)