【感動?】糸井重里氏による「40代になったら来る請求書」の例え話は本当に名言なのか?

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作家の吉本ばなな氏(53)がコピーライターの糸井重里氏(69)と対談した際の、糸井氏による“とある発言”が以下のようにツイートされ、話題を呼んでいる……らしい。

「人を人とも思わなかったこと、自分を大事にしなかったこと、自分の得意じゃないことをやってしまったこと、ぜんぶ、40代になったら請求書が来る」
吉本ばななさんと対談したときの糸井さんの言葉をときどき思い出して、背筋を伸ばしている。 

たしかに、読めば読むほど意味深な部分もあって、ついついいろんなことを考えさせられる“警告”ではある。が、もっとじっくり噛み砕いてみると……コレって「名コピー」ってことに間違いはなくとも、はたして「名言」なのかどうかが、よくわからなくなってきた。とりあえずは原稿を書き進めながら、最終判断に到ってみることにした。

曖昧で思わせぶりな言い回しが読者を詩人に仕立て上げる?

出典:Worawee Meepian / Shutterstock.com

出典:Worawee Meepian / Shutterstock.com

まず、このツイートに対するリツイートのなかから、いくつか気になったものを抜粋してみよう。 

「人生の請求書のツケ、40代までに培ってきたものでコツコツ返していけば、お金には替えられないものが身につく…と思いながら50代を生きてます。それに気がつくかどうかでその先の人生が変わる気がする。素敵な50代60代の人たちを見てそう思う」 
「当てはまること多く、そしてとっくに40代です。本当にその通りです。あたふたしています。どうしよう…本当に…です」
「まったくその通り。でも、もう引き返せないし、過去には戻れない。『自分のせい』ってヤツかな。もっともっと早く知っていても、結果は同じだったような気がする」
「思いきってスルーしてアッケラカンと新しい人世を送りたいです(^^;)」

最後のリツイートの「人世」が「人生」との単なる打ち間違いなのか、それとも正確に「人が生きるこの世の中。浮き世」といったニュアンスが含まれているのかは定かじゃないが、いずれにせよ、どの“原稿”もツイッター上にありがちな

「速記と文字数制限を重視する、誤字だらけで句読点のない読みづらい雑文」

……とは趣を異にした、いわゆる

「練りに練られた美文」

……ばかりである。

この“糸井論”が「読んで字のごとく」にスッと頭に入り込むたぐいのものではなく、読者に一拍の間を置かせる“思わせぶり”な側面を含んでいるがゆえ、リアクション一つ起こすにも“熟考の余地”が生じてくるのだろう。つまり、「万人を詩人に仕立て上げる」という意味で、「名コピーであることに間違いはない」のだ。

 

自分が得意じゃないことをやってしまった…ゴメスで例えたら経済学部に入学してしまったこと?

出典:shutterstock

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では、次に(少なくとも私にとって)「名言」であるか否か? 

「人を人とも思わなかったこと」「自分を大事にしなかったこと」が「40代になって請求書として回ってくる」といった理屈は比較的わかりやすい。が、「自分の得意じゃないことをやってしまったこと」ってえのが、今ひとつ漠然としていて釈然としない(おそらく、かなりの大多数がここに引っ掛かりをおぼえているのではなかろうか?)。

「若いうちは好きなことだけをやりなさい」「不得意なことに時間をかけるのは無駄なだけ」……みたいなことを言っているのか? 目的もなく、ただなんとなく学部を問わず大学に入学してしまうような行為を悔いればいいのか? そりゃあ、たしかに私も大して興味のない経済学を大学で学ぶことを選んでしまった安易さには(※選んだわけではなく、たまたま合格したのが経済学部だけだった)ちょっぴり後悔もしている。

そこで、励みとなるのが

「人生の請求書のツケ、40代までに培ってきたものでコツコツ返していけば、お金には替えられないものが身につく…と思いながら50代を生きてます」

……といった“名言”。この心構えを肝に銘じつつも、 

「ツケなんて思いきってスルーしたアッケラカンと50代からの新しい人生」

……を送りたい。もし、今回の糸井論がそんな一種矛盾した“開き直り”を促しているならば……コイツはやはり、紛れもない「名言」なのかもしれない。

ライター : 山田 ゴメス

1962年大阪生まれ B型 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション、学年誌、音楽&美術評論、漫画原作まで、偏った幅広さを持ち味としながら、阪神タイガースと草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター&イラストレーター。『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』ほか、著書は覆面のものを含めると30冊を越える。

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