【私怨?】10年後には絶滅の危機!? 深刻なる「若者のキャバクラ離れ」について物申……さない!

昨今、「キャバクラの客離れ」が猛烈に加速している……のだそう。
「気になるアレを大調査!」するニュースサイト『しらべぇ』によると、『はてな匿名ダイアリー』に投稿された「キャバ嬢だけど業界全体がもうやばいみたい」なるタイトルのエントリー(※現在は削除)が注目を浴び、あっという間に他のメディアにも拡散されたようである。言われてみれば……私も下手すりゃ5年近く、キャバクラには行っていない?
キャバクラ業界自体が飽きられている?

出典:shutterstock
前出エントリーの投稿者は、新宿歌舞伎町で5年ほどキャバ嬢をやっているという人物。おおよその内容は以下のとおりだ。
ここ3年くらいの客の減り方が「異常」。景気自体は変わってないのに、客が減るってことはこの業界が飽きられているってことだと思う。
また、客層も高齢化しているようで、20代30代はほとんど来ず、50代以上がメインに。そして、そのオジサン世代も「パパ活やら出会い喫茶で遊んだほうが安上がりだし、簡単にヤレるって気付いてしまった」みたいで、さらに客足が遠のきつつある。
そんな冷徹かつ刹那的な分析を経て、「あと10年もしたら、もうキャバクラって職業がなくなっているのかも」と、投稿者は文末を〆くくる。
多少景気は上向きとは言え、今どきキャバクラ代を経費で落とせる浮世離れした会社なんてほぼ皆無……という実状が“衰退”の大きな要因となっているのは間違いないが、それ以上に深刻なのは、下記にあるような「ヤング男子たちのキャバクラに対する意識変化」が問題なのでは……との指摘もある。
「2〜3回しか行った事ないけど、経験浅いと客がキャバ嬢に気を使うんだよね」
「金払ってまで他人に気を遣わせてまで酒まで飲まなきゃいけないというのが地獄過ぎる」
「客のはずなのに話してて気を使うし、共通の話題もないし、相手をひとりの人間として見てしまうと楽しめないように感じた」
「キャバなんて行かなくてもTinderやればJDや若いOLとすぐ飯行けるでしょ。奢りなら喜んでついてくるし普通にHもできるし……」
ヤング男子はキャバクラのコスパの低さに当たり前のごとく気づいている

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とても真っ当な意見だと思う。私も10年、いや20年も前のけっこう昔から、薄々そこらへんの理不尽には感づいていた。
「プロ中のプロが接客してくれる高級クラブならまだしも、なんで一ケタ万単位のハンパな大金を払って、わざわざ素人同然の女子のご機嫌取りに注力し、挙げ句の果てには指一本も触れさせてもらえることなくフェイドアウトされなきゃならないんだ!? ならば、最悪でも“ヌキ”という保険があるフーゾクのほうが全然マシではないか」
……と。
だが、薄々感づいてはいながら、
「こーいう無駄遣いも、たまには明日への活力、芸(なんの?)の肥やしへとつながる…かもしれない」
……なんて、強引におのれへと言い聞かせ、自己完結していたのが私ら世代。対するヤング男子たちは、我々がこれまで見て見ぬフリをし続けてきた“大いなる矛盾”をナチュラルに猜疑する、「無駄なモノにはお金と労力を費やさない」感性を、当たり前のごとく持ち合わせている──はっきりと言ってしまえば「構造不況=キャバクラという商売形態が時代にマッチしなくなってきた」、すなわち、あとは絶滅の時を静かに待つだけ……もはや打つ手はなし、どうしようもないのである。
ちなみに、私はホンの数時間前、高知県の繁華街にある某キャバクラに久々足を運んでみた次第だが、約5年ぶりに「そこそこの容姿の女子との不毛で非生産的な会話にげんなりしながら、ドリンク頼んでいいですぁ、とチビチビ会計を加算されていくヒリヒリ感」がよみがえり、ある種のノスタルジーに浸っているところであった。
知らない街のキャバクラで、その土地の方言を楽しみ、そこに根付く女子のリアルな日常生活を“取材”するのも、またオツなもの……なんですけどね?
ライター : 山田 ゴメス

1962年大阪生まれ B型 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション、学年誌、音楽&美術評論、漫画原作まで、偏った幅広さを持ち味としながら、阪神タイガースと草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター&イラストレーター。『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』ほか、著書は覆面のものを含めると30冊を越える。
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