【ブックレビュー】夫婦円満の秘訣は『尊重』~さわぐちけいすけ『妻は他人 だから夫婦は面白い』に学ぶ夫婦関係

IMG_1251 (1)

微笑ましい夫婦の日常を描いた漫画『妻は他人 だから夫婦は面白い』。ほのぼのテイストの世界観に散りばめられた夫婦円満の秘訣がツイッターで共感を呼び、28万人から「いいね」される人気作品です。

著者のさわぐちけいすけ氏は岩手県出身の漫画家で、アウトドア派のお酒好き。奥さんは対照的にインドア派でお酒もあまり飲めません。食も、好きな本のジャンルも、興味関心の対象もまったく異なる夫婦といえます。そんな2人は付き合って7年間、結婚してから4年半以上、ケンカをすることもなく夫婦円満を保っているのだそうです。

旦那デスノートなどは極端な例としても、コミュニケーションに難を抱える夫婦の話を頻繁に見聞きする時代にあって、なぜ著者と奥さんは円満でいられるのでしょうか。作品に散りばめられたヒントは、夫婦関係だけではなく全てのコミュニケーションにも通じるものでした。

夫婦円満の秘訣その① 特別な他人だからこそ礼節を重んじる

出典:shutterstock

出典:shutterstock

本書のタイトルにもなっているように、著者は「妻は他人」と言い切ります。親しき仲にも礼儀ありというコミュニケーションの基本を守り、相手を尊重することが円満の秘訣だと明かしています。

相手が妻(夫)だから◯◯を要求する権利がある」という考えは大変危険だ。
「他人行儀になれ」ということではない。長く関わる特別な他人だからこそ礼節を重んじ丁寧に接したいということ。

さわぐちけいすけ著『妻は他人 だから夫婦は面白い』(P61〜P62より引用)

この考え方は夫婦のみならず恋人、友人関係や、職場での人間関係にも応用できるものです。「友人だから誘ったら断らないだろう。」「部下だからこれは当たり前にやってくれるだろう」など、相手を見返りの檻の中に閉じ込めてしまうのは簡単です。しかし同時にあの嫌な音「ギスギス」が聞こえてくるのではないでしょうか。

 

夫婦円満の秘訣その② 「手伝う」のではなく、自分がやるべき生活動作

出典:shutterstock

出典:shutterstock

著者は知人友人から相談を持ちかけられることも多いようです。作中で仕事相手の妻帯者から夫婦関係の相談に乗るシーンがあります。

「最近妻の機嫌が悪く、理由が全然分からない。だから料理や洗濯を『手伝う?』と聞くと断られてしまう」という悩みに対して著者は

炊事洗濯は奥様1人の仕事ではなくて「自分がやるべき生活動作」と考えていれば「手伝う」なんて発想にはならないと思います。共働きなら尚更。
今後の家事分担や協力の為に覚える姿勢ならまだしも、単なるご機嫌取りの一時的対策の為に言っているのが見え見えだったとしたら腹も立つかもしれないですね。

さわぐちけいすけ著『妻は他人 だから夫婦は面白い』(P61〜P62より引用) 

このアドバイスをきっかけに相談者は料理、洗濯をするようになり料理教室に通うまでになります。奥さんの機嫌も持ち直したとか。

「手伝う」という発想はそもそも自分の担当範囲外の作業をするときに使います。家のなかのことを分担する意識を持てば、聞く前に行動しているはずだと著者は言うのです。

 

夫婦円満の秘訣その③ 自分と異なる考えを尊重する

出典:shutterstock

出典:shutterstock

お互いを尊重することの大切さと難しさはいつも私たちにつきまといます。著者は「考え」には視野があるといいます。

2人の人間がいると「共通の考え」と「それぞれの考え」が生まれる。
「共通の考え」を見るのはラクだ。なぜならお互いの中にもともと持っているからだ。
でも。「それぞれの考え」はなかなか伝わりづらい。伝わる方も、伝えられる方にも技術や、聴く姿勢などが必要となるしエネルギーも消費する。「共通の考え」よりも自分とは異なる考えを意識して尊重することで楽しくやってこれた。

さわぐちけいすけ著『妻は他人 だから夫婦は面白い』(P92〜P94より引用)

いくら夫婦といえど、家族といっても、自分と異なる考えを排除してしまっては視野は狭くなる一方なのです。相手の視野を否定してしまったり、共感を押し付けることは簡単ですが、簡単な方に逃げないからこそ著者と奥さんは円満にやってこれたのかもしれません。

 

おわりに

一見ほのぼの日常系の漫画と思わせつつ、実は人間関係の真髄に繋がる『妻は他人 だから夫婦は面白い』。夫婦の何気ないやりとりはドライなのに微笑ましく、どこかファンタジックでもあります。人や人生を愛するということについて気づきをくれる作品でした。

『妻は他人 だから夫婦は面白い』
著者:さわぐち けいすけ
出版社:KADOKAWA

ライター : ユウキビート

oyako

1985年神奈川生まれ、仙台在住。
大学卒業後、不動産ディベロッパー、製薬企業を経て友人と独立。営業、経営、広告、DTPなどを担当。同時にライター/ブロガーとして活動を開始する。お笑い、競馬、ブラックミュージック、映画、漫画、小説が好きなおじさん。趣味は友達とアホな本を作ること。特技は物忘れ。海辺の小さな町でわんぱくな息子と愛犬に圧倒されながら暮らしている。

 

bnr_skin_thin

男性美容外科ゴリラクリニックTOPへ行くモテ男記事ゴリクリハックのトップへ行く

この記事が気に入ったら いいね!しよう

ゴリラクリニックdigの最新記事をお届けします

注目記事

新着記事

堀江x柴田 ゴリラクリニックtwitter ゴリラクリニックTVCM ゴリゴリ日記 ゴリラクリニックTVCM

おすすめ記事

<PR>家庭用脱毛器とゴリラ脱毛の違いを徹底比較!効果?期間?費用?何が違う?

【廃棄処分問題】恵方巻の余りを捨てる前に読みたい、恵方巻生産工場のバイトをしたときのお話 ~ 終わらない仕込み地獄

【カオス名所】スーパー胡散臭い! ベトナム・ホーチミンの「スイティエン公園」がツッコミどころ満載過ぎて入園不可避(後編)

【#ストロングゼロ文学】人気の缶チューハイでTwitterの大喜利祭り&ネタにNHKが便乗! この事態に製造元サントリーの反応は?

【カオス名所】スーパー胡散臭い! ベトナム・ホーチミンの「スイティエン公園」がツッコミどころ満載過ぎて入園不可避(前編)

【樹海都市伝説】 樹海歴15年「樹海マニアK氏」に聞く! コンパスや謎の集落や死体など樹海の話、そして樹海の今昔について

【常磐線開通】変わらぬゴーストタウンと変わりゆく「フクシマ」 ~女性写真家「星野藍」が見た福島県浪江町と富岡町の現在

【殺し屋のマ―ケティング】もしもあなたが「殺し屋」だったら? 売りにくい商材・サービスを売るために大事な7つのこと

【信用経済時代】大切なのはお金よりも信用! キングコング西野に学ぶ「えんとつ町のプペル」を32万部売った方法

週間アクセスランキングTOP10

【閲覧注意】富士の樹海は想像以上に美しく、発見した死体は想像以上に……。GPS持参で青木ヶ原樹海を探索した話

【信用経済時代】大切なのはお金よりも信用! キングコング西野に学ぶ「えんとつ町のプペル」を32万部売った方法

【激レア】マニアック過ぎィ!!日本屈指の非売品ゲームソフトコレクター「じろのすけ」氏が厳選する非売品ソフトベスト3とは

【ハプバー事件簿】人妻に連れられてハプニングバーに行ったら、期待を裏切らず無事『ハプニング』に遭遇した話

【原価率】回転寿司スシローのネタ原価率を某寿司職人から”外部”リーク! 一部上場記念「スシローうまさ上々祭」のコスパに迫る

【男料理保存版!】神田・東京カオマンガイの門外不出レシピ公開! カオマンガイのプロが語る「究極のカオマンガイ」の作り方 前編

【1話無料】漫画『やれたかも委員会』作者の吉田貴司さんに聞く、やれた「かも」に潜む男たちのリアルな願い(前編)

【殺し屋のマ―ケティング】もしもあなたが「殺し屋」だったら? 売りにくい商材・サービスを売るために大事な7つのこと

【都市伝説】ホルマリンプールってマジで実在するの?「死体洗いのアルバイト」の 妙にリアルな体験談を父親から聞いてしまった話

【お肉博士1級】お肉検定に合格した僕が驚いた、食肉に関する衝撃的な事実6つ