家でラーメン二郎を手軽に再現!?「どん二郎」考案者が語る、B級フードの世界とは

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一度食べたら癖になる「ラーメン二郎」。「ジロリアン」と呼ばれるファンを数多く生み出すほど中毒性は高い。なかには「自宅であの味を楽しみたい」と、スーパーで買える食材で二郎を再現する「家二郎」に励むジロリアンも存在するほどだ。

そんなジロリアンたちに衝撃がはしったのが、突如ネットに現れた「どん二郎」の存在である。どん二郎とは日清の「どん兵衛」をベースに、牛脂やにんにく、もやしをトッピングして二郎の味を再現するお手軽レシピのこと。

インスタント麺をベースとしながら、その再現度は思いのほか高く侮れない。何しろ日清が公式サイトに「二郎へのラブレター」という特設ページを解説するほどの異例っぷりであり、もはや「日清公認」と言って差し障り無いだろう。

そんな「どん二郎」の考案者であり、『世界一美味しい「どん二郎」の作り方 誰も思いつかなかった激ウマ! B級フードレシピ』(宝島社)の著者である、B級フード研究家・野島慎一郎氏に話をうかがった。

レシピ開発は時に命がけ? B級フード開発秘話

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(野島氏考案のビッグカツ丼)

――B級フードのレシピ開発をはじめたキッカケは何だったのでしょうか。

野島氏:私はネットニュースサイトでいわゆる「おもしろ系」の記事を書くことが多いのですが、食べ物に斬新なアレンジをする系のネタの反響が良いことが続きました。その流れでB級フードの開発をする機会がどんどん増えていったという感じです。

一番最初に反響があったのは、「カツ丼を食べたくなったけど家にはごはんしかない。じゃあごはんでトンカツを作るぞ」っていう感じのネタで、ごはんに衣をつけて揚げてカツにして、ホカホカごはんの上に盛り付けるというものでした。この記事は、Twitterでホリエモンさんが拡散してくれたりと、いい感じにバズったのを覚えてます。

――B級フードの着想はどのように得ているのでしょうか。

野島氏:日常生活の中で常に何か探している感じですね。何かを食べている時に「これに○○を足したらおもしろそう」とか、そういうのは常に考えてます。

あと「おいしそう」よりも「おもしろそう」「インパクトがありそう」って切り口から考えることが多いですかね。やはり、ネットニュースに落とし込むという特性上、めちゃくちゃ美味しくても見た目が地味だと面白くならないですから。本当に美味しさだけを追求するのは、プロの料理人におまかせです。

――今までどれくらいのレシピを開発してきましたか。

野島氏:たぶん100~200くらいですかね? 3年くらい続けている活動なのですが、ネタを考えるペースが早いからか、今までに何を作ったのかすぐ忘れちゃうんですよ(笑)。

調べれば正確にわかると思いますけど。今回の本を作るにあたって、今まで作ったレシピを全部振り返ったんですけど、「こんなのやったなあ」っていうのが結構ありました(笑)。

――クソ不味すぎた失敗レシピはありますか?

野島氏「雑草のジャム」ですね。舌が触れた瞬間に死ぬかと思いました(笑)。

「ジャムなんて砂糖で煮込むんだから、どんな素材でも甘くなってうまいだろ」みたいなネタをやろうと思ったんですが、全然ダメでした。体が飲み込むのを拒否したのがすごくわかりました(笑)。

 

話題のストロングゼロも一手間加えて、このお味!

――最近開発したレシピでオススメはありますか?

野島氏:ちょうど今年になってバズったネタなのですが、ストロングゼロに大根おろしを入れるやつですね。果実感が出てワンランク上のストロングゼロになった気がするんですよ。

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(最近のヒット作だという、ストロングゼロ with 大根おろし

ただTwitterで反応を見ていると、評価がなかなか分かれていて、低評価な人はだいたい「大根の味が強すぎる」っていう反応なんです。記事でも書いたのですが、辛すぎない大根を使うのがポイントで、大根の使う部位やおろし方でも味が全然変わるんですよ。そこまで読者にきちんと伝えるのって難しいなあと、考えさせられました。
やっぱりバズりまくっちゃうと、記事のタイトルだけを見て試す人とかも出てくるので。

 

プロクオリティでバカな事をやる。どん二郎本の魅力とは

――今回出版された「どん二郎本」の見どころを教えてください。

野島氏:B級フードなのに、写真がどれもメチャクチャ美味しそうに見えるっていうシュールさが我ながら大好きですね。本当にバカみたいなレシピをバカっぽい文章で紹介しているのに、写真撮影は超真面目。3日間スタジオにこもって撮影しましたから。そしてスタジオでプロカメラマンが撮影している横で、編集2人と僕がああだこうだと言いながら盛り付けるのですが、カップラーメンにうまい棒を突き刺す角度とかまで徹底討論しながら何度も撮影しました(笑)。

(無駄にシズル感あふれる一枚は、見えざる努力の賜物である)

(無駄にシズル感あふれる一枚は、見えざる努力の賜物である)

技術を持った大人が何人も集まって、本気でバカなことをやって、一冊の本を作り上げた感がすごく出ているんじゃないかなあと思います。料理するつもりが一切ない人でも、きっとネタ本としても楽しめるはずです。

あと、とにかく簡単なレシピが多いので、面白いと思ったらすぐ試せるのも見どころだと思います。最近は、男女問わずに料理を全くしないっていう人が多い気がするんですけど、そんな人とか子供でも楽しみながら挑戦できる、お手軽レシピがたくさん掲載されてます。

 

夢は全国のマイナーご当地グルメ制覇

――今後の展望や、やってみたいことがあったら教えてください

野島氏:基本的には今のペースで、あまり欲張らず身近な食材を使って
「これなら気軽に試せそう」っていう範囲で、おもしろいものを作っていけたらいいなと思っています。例えば「どん兵衛にキャビアを入れたら激ウマ!」とかやっても、親近感ないですもんね。

やってみたいこととしては、日本全国隅々まで出かけて、いろいろなご当地グルメを食べてみたいです。あまり有名じゃないけど斬新なご当地グルメって本当にたくさんあるので、B級フード開発のヒントにもなるんじゃないかなあと。そういう名目にしておけば経費にもなりそうですもんね(笑)。

――確かに(笑)。最後に、野島さんにとってB級フードとは何でしょうか。

野島氏:「すごく楽しい趣味」ってところですかね。斬新なアレンジをすることが多いので、作ってみたら味がまったくの予想外だった! なんてことも多いんですよ。なので、いつも新鮮な気持ちで開発できてますし、これはもはや、ライフワークなのかな、と思ってます。

――ありがとうございました。

 

野島氏が語った「欲張らない身近さ」感こそ、B級フードが多くの人たちの関心を集める、秘伝のエッセンスといえるのかもしれない。今後、どのようなレシピを世に送り出すのか、野島氏の活躍に注目したい。

これまでに開発した傑作メニューが多数収録された『世界一美味しい「どん二郎」の作り方 誰も思いつかなかった激ウマ! B級フードレシピ』(宝島社)は好評発売中。ぜひチェックしてみてはいかがだろうか。

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野島慎一郎(のじま・しんいちろう)
1980年6月生まれ。東京都清瀬市出身。
フリーライター、漫画家、B級フード研究家。ステーキ店でアルバイトをしながら漫画家を目指し、2005年に小学館『別冊コロコロコミック』にてデビュー。現在はフリーライターとしてインターネットニュースサイト「ガジェット通信」をはじめ、さまざまな媒体にて記事の執筆やレシピの提供を行う。「どん二郎」のレシピ開発者。千葉ロッテマリーンズの公式冊子『マリーンズマガジン』にて漫画も連載中。趣味は草野球。

ライター : 栗林 篤

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1978年生まれ。明治大学政経学部卒業。大学卒業後、情報誌出版企業に勤めるが1年でリストラに遭遇。その後フリーター、ニート時代を経て、東証一部上場企業の正社員SEとして働くも、年収300万円以下の経済状況に絶望して投資に邁進する。投資のおかげで、現在はサラリーマンを卒業、フリーライターとしてストレスフリーに活動中。著書に『サラリーマンのままで副業1000万円』(WAVE出版)。好きなフルーチェはいちご。

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