【山田ゴメス連載】第5回 若者の「味噌汁離れ」はイマドキのダイエット信仰による副産物?

ゴメス連載アイキャッチ05

昨今の若者は「味噌汁」までからも離れちゃってしまっているらしい。日本の食卓を常にサポートし続けてきた、どんなに料理がヘタな人がなんの具を入れてもちゃんともそれなりに仕上がってくれる、あの万能の“汁”が、まさかの“下火”になろうとは……我々ミソシリスト世代にとっては、じつに嘆かわしい話ではないか。だが、「嘆かわしい」と嘆いているだけじゃあ、事は始まらない。いっちょう、ここは冷静になって、その原因を突き詰めてみた!

「味噌汁はダシを取る」ことも知らない若者が!?

出典:shutterstock

出典:shutterstock 

2017年の6月。産経新聞が、おもむろに大阪の街角で、若者を中心とする30人に、「味噌汁を週に何回飲むか?」とリサーチを行った。

その結果、11人が「2回以下」と回答し(うち4人が「1〜2ヵ月くらい飲んでいない」など、月1回以下の摂取率だった!)、なかには「ダシを取る」ことすら知らない若者も複数いたのだそう。一般家庭の消費も減少しており、一世帯あたりの味噌の年間購入量は、約30年で半分以下になったという。

いったいなぜ、味噌汁は日本人にとって「絶対欠かせない一品」から「単なる嗜好品」へと成り下がってしまったのだろう? とりあえずは、産経新聞の取材による「若者の味噌汁に関するコメント」をいくつか紹介してみよう。

「多くても(味噌汁を)飲むのは週一回。スープをつくるなら主菜になるポトフか鍋物。味噌汁は主菜にならない。それにダシから取らないといけないので面倒臭い。」
「ニンジンやキャベツ、タマネギ、ジャガイモといった野菜をいっぱい入れてコンソメスープをつくる。味噌汁だと、具がワカメやジャガイモなど限られるので。」
「実家暮らしだけど、あまり味噌汁は出ない。洋風のスープが出る。家に味噌が置いていないときもある。」
「味噌汁は好きだけど、(気候が暖かくなると)飲んだら汗をかくので。」

以上、散々な(?)言われようだが、記者さんによる取材中の感触としては、若者たちは決して味噌汁が嫌いなわけではなく、

「あったらあったで飲むけど、なければないでないで別にかまわない」 

……みたいなニュアンスのようで、つまり「若者の味噌汁離れ」の原因としては、総論的に「彼ら彼女らの味噌汁に対する必需感が希薄になってきている」ことが指摘される。

ではどうして、イマドキのヤングたちは味噌汁への思い入れを失いつつあるのか? そこでまずは「味噌の年間購入量が、約30年で半分以下になった」という実状に着目してみたい。

 

味噌汁で白米を食べたら止まらない……美味しすぎるのが弱点? 

出典:shutterstock

出典:shutterstock

「約30年で半分以下になった」ってことは、「約30年前から味噌の消費量は減ってきている」ってことである。すなわち「今の若者たちの親世代が味噌汁を徐々につくらなくなってきた」ってことである。そりゃあ離れてもいきますわな、若者たちだって……味噌汁から。

 ・食卓の料理が和風から洋風になってきた

・共働きが多くなってきて、料理を細かく分けてつくるヒマがなくなってきた(=それこそポトフ的なごった煮系料理が主流となってきた)

・夫や子どもの塩分摂取過多を気にするがゆえ、家庭レベルで積極的に味噌汁を避けるようになってきた

……ほか、「親世代の味噌汁離れ」の理由は、いくつか推測される。これらをまとめると、結局のところは、

「主菜にならない味噌汁をわざわざ一つの副菜としてつくるのが面倒で、しかもその味噌汁で塩分を摂取してしまうのが、もったいない=できれば一食に必要な栄養は一つのおかずで摂ってしまいたい。」

……といった“気配り”と“家事を簡略化するための知恵が”が30年前以来、主婦の潜在下に見え隠れしていたのかもしれない。「豚汁」なら立派な主菜にもなるんですけどね。もしかして、豚汁は味噌汁には属さないのか……?

ただしかし! 私は「若者の味噌汁離れ」の、もう一つの大きな動機として、「近年の若者たちを襲う過剰なダイエット信仰」が無視できないとにらんでいる。

だって、味噌汁って……美味しすぎるから、ついついお米をたくさん食べちゃうじゃないですか。具をおかずにお茶碗一杯、残り汁をかけてもう一杯。味噌汁をおかわりしてあと二杯……と、満腹中枢は破壊され、際限なく続く相乗効果的なループ──そう! 日本人にとって、味噌汁はあまりにソウルフードなのが、いけないのだ?

山田ゴメス連載:若者の「〇〇離れ」に物申す!
他の記事はこちらから

ライター : 山田 ゴメス

1962年大阪生まれ B型 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション、学年誌、音楽&美術評論、漫画原作まで、偏った幅広さを持ち味としながら、阪神タイガースと草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター&イラストレーター。『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』ほか、著書は覆面のものを含めると30冊を越える。

【関連記事】
【新連載】山田ゴメスの「若者の○○離れ」に物申す! 第1回「若者の免許&クルマ離れ」~都心における車の所有はもはや見栄?~
【山田ゴメス連載】第2回 若者の「おっぱい離れ」と「海離れ」に物申す! 両者の微妙な関連性について
【山田ゴメス連載】第3回 若者の「ガム離れ」に物申す! 若者の「ガム離れ」で街はきれいになったけど……?
【山田ゴメス連載】第4回「酒離れ」「クラブ離れ」「カラオケ離れ」に物申す!──若者の3大遊びコンテンツ離れが止まらない?
【山田ゴメス連載】第5回 若者の「味噌汁離れ」はイマドキのダイエット信仰による副産物?

ゴリラクリニック対談 堀江貴文×柴田英嗣(アンタッチャブル)篇
【女性にモテない?】胸毛や背毛の悩みは脱毛で解決できます

bnr_skin_thin

男性美容外科ゴリラクリニックTOPへ行くモテ男記事ゴリクリハックのトップへ行く

この記事が気に入ったら いいね!しよう

ゴリラクリニックdigの最新記事をお届けします

注目記事

新着記事

堀江x柴田 ゴリラクリニックtwitter ゴリラクリニックTVCM ゴリゴリ日記 ゴリラクリニックTVCM

週間アクセスランキングTOP10

【閲覧注意】富士の樹海は想像以上に美しく、発見した死体は想像以上に……。GPS持参で青木ヶ原樹海を探索した話

【信用経済時代】大切なのはお金よりも信用! キングコング西野に学ぶ「えんとつ町のプペル」を32万部売った方法

【激レア】マニアック過ぎィ!!日本屈指の非売品ゲームソフトコレクター「じろのすけ」氏が厳選する非売品ソフトベスト3とは

【ハプバー事件簿】人妻に連れられてハプニングバーに行ったら、期待を裏切らず無事『ハプニング』に遭遇した話

【原価率】回転寿司スシローのネタ原価率を某寿司職人から”外部”リーク! 一部上場記念「スシローうまさ上々祭」のコスパに迫る

【男料理保存版!】神田・東京カオマンガイの門外不出レシピ公開! カオマンガイのプロが語る「究極のカオマンガイ」の作り方 前編

【1話無料】漫画『やれたかも委員会』作者の吉田貴司さんに聞く、やれた「かも」に潜む男たちのリアルな願い(前編)

【殺し屋のマ―ケティング】もしもあなたが「殺し屋」だったら? 売りにくい商材・サービスを売るために大事な7つのこと

【都市伝説】ホルマリンプールってマジで実在するの?「死体洗いのアルバイト」の 妙にリアルな体験談を父親から聞いてしまった話

【お肉博士1級】お肉検定に合格した僕が驚いた、食肉に関する衝撃的な事実6つ