【大政絢似の美女?】アライグマを絞め、昆虫食にも挑む。”自称”普通なアラサーOL「ラッコアラ」さんの週末サバイバルとは

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昆虫を食べ、野生のアライグマを解体する女性。――こう聞いて、「きっと、北斗の拳のあのババア的な体躯に、牙一族の装束を身にまとった感じの女傑がやって来るに違いない!」と確信していた。しかし予想に反して、取材場所に現れたのは、都会的な出で立ちのスレンダーな女性だ。ハッキリとした顔立ちが印象的で、周囲からは「大政絢に似ている」とよく言われるそうだ。

納得である。

 

今回話をうかがったのは『アラサー女子的サバイバル入門』を運営するブロガーの、ハンドルネーム・ラッコアラさん。平日は都内で仕事をして、週末になると西東京方面でサバイバルを楽しむ、普通のアラサーOLだ(本人談)。

昨今のグランピングブームと相まって、アウトドア女子会のようなプチアウトドアイベントが人気だと聞くが、ラッコアラさんの活動は明らかにガチ寄り。どちらかと言うと狩猟女子などのカテゴリに分類されるだろう。一見、サバイバルとは無縁そうな風貌の彼女が、そこまでハマる背景には何があるのか。

蟻地獄にアリを落として過ごす幼少期

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――どんな子ども時代を過ごしてましたか?

ラッコアラ:私は関東の片田舎出身で、小学生の頃は女の子と遊ぶよりも、男の子たちに混じって外で遊ぶ、ヤンチャな子どもでした。近所にあった防空壕に潜ったり、虫取りをしたりして過してました。蟻地獄にアリを入れるのが密かな楽しみでした(笑)。

――小さい頃から、自然に親しんでいたのですね。

ラッコアラ:はい。大学でも、洞窟探検がしたくて登山系サークルに入ってました。部員は20人くらいで、そのうち女子部員は2人だけでした。
長く山に入ってた時、使い捨てコンタクトレンズをペロペロ舐めて何日か連続で使ったことがあって、そしたら視力がメチャクチャ悪くなりました。後悔してます。アレはおすすめできません。

――ちなみに、そういう時ってシャワーやお手洗いはどうされてます?

ラッコアラ:女子っぽくなくて申し訳ないんですけど、シャワーが無くても全然気になりません。あと、トイレはご想像どおり、茂みに隠れて用を足す感じです。蛇に噛まれないように気をつけながらしてました。

 

ゆるふわOLに違和感。本当の自分を求めサバイバルの道に

――社会人になってからもアウトドア趣味を続けていたと。

ラッコアラ:いいえ。つい最近まで、いわゆる普通のOLでした。
仕事が忙しくない時は合コンに行ったり、婚活パーティに参加したこともあります。そこで男性から好意的に思ってもらえたり、カップリングが成立することがあるんですけど、違和感を感じていて。

――違和感とは?

ラッコアラ:男性から期待される女性像を「演じている」自分がいて、そこを切り取られて好きになってもらっている虚しさというか。本当の自分は、部屋でパンツ一丁でウロウロしているような女なんですよ(笑)。
だから、いいなと思ってもらえるのは嬉しいけど、それはありのままの自分じゃない。
それを見抜けない男性に対して、どこかで幻滅してたところもありました。
でもそれって根本は、自分が自分を受け入れてないだけなんですよね。

――では、現在のようにサバイバルにハマるようになったキッカケは?

ラッコアラ:そんな感じでモヤモヤしてたので「自分らしさを取り戻したい」という想いがありました。直接のキッカケは去年、『ぼくは猟師になった』 (新潮文庫)をという本を読んで、自然と対等に向き合う著者の姿勢に感銘を受て、本に書かれていた「罠猟」に興味を持って、狩猟免許を取得することを思い立ちました。

狩猟免許の試験会場で女性の受験者の方と意気投合して、その人がはじめてのサバイバル友達になりました。仲良くなったその人から後日「セミ会」の存在を教えてもらいました。

※狩猟免許は、猟法ごとに、第一種銃猟免許(散弾銃、ライフル銃)、第二種銃猟免許(空気銃)、罠猟免許、網猟免許の4種類が存在している。

 

「セミ会」で昆虫食を初体験

(昆虫盛り合わせ。採れたての昆虫を素揚げ、天ぷら、燻製にしていただく。)

(昆虫盛り合わせ。採れたての昆虫を素揚げ、天ぷら、燻製にしていただく。)

――「セミ会」ですか?

ラッコアラ:みんなで公園でセミ捕りをして、そのまま近くの公民館で調理して食べるイベントです。

私も最初聞いたときは、セミを食べるとか考えたことなかったので、「え?」ってびっくりしたし、正直気持ち悪いと思いました(笑)。

「一体、どんな人が来るんだろう」と謎でしたし、当日も、電車に乗りながら「本当に自分がセミを食べられるのか」不安でしたが、覚悟を決めて会場に行くと、老若男女50人くらいが集ってました。

20年ぶりのセミ捕りは童心に帰れて楽しかったです。慣れたら素手でセミを捕まえていて、おしっこ引っ掛けられました(笑)。

(採取されたセミ。オスの場合、お腹の共鳴板を折ると鳴き声が静かになるという)

(採取されたセミ。オスの場合、お腹の共鳴板を折ると鳴き声が静かになるという)

――セミのお味はいかがでした?

ラッコアラ:天ぷらや素揚げにして食べたのですが、私が一番美味しいと思ったのは、セミの幼虫の燻製ですね。セミ会の常連さんの一押しメニューなんです。

食べるとエビみたいな味とプリプリした食感が楽しめて、スナック感覚で食べられます。ほんのり樹液の風味がするんです。夏なのでビールにピッタリな一品です。

(だし汁に漬け込んだ蝉の幼虫をチップで燻して燻製にする。ビールとの相性は抜群らしい)

(だし汁に漬け込んだ蝉の幼虫をチップで燻して燻製にする。ビールとの相性は抜群らしい)

 

意外にも草食男子がタイプ

――サバイバリストで憧れの人はいますか?

ラッコアラ:特殊部隊出身のイギリス人冒険家、ベア・グリルスですね。

飛び抜けた存在で、カリスマ性があります。私にとって心の師とも言うべき人です。

日本人だとカメ五郎さん。
自分も頑張れば出来そうな感じが参考になります。

あとは、オーストラリアのサバイバリストが投稿している、「Primitive Technology」という動画も大好きです。本当になにもないところから、家を作り上げたりしています。

 

――そうなると、やはりタイプの男性も屈強な人なんでしょうか?

ラッコアラ:いえ、じつは草食系男子が好きなんです。部屋で本を読んでそうなインテリな男性が理想です。

 

――意外です。てっきり趣味を共有できる人が好きなのかと。

ラッコアラ:私のサバイバル趣味は理解してほしいけど、相手に強要するつもりはありません。

 

理想の生活は山での一人ぐらし

――ブログ運営で大変なことはありますか?

ラッコアラ:罠にかかった野生のアライグマを解体する記事を載せたら、「動物じゃなくて、(ブログのサブタイトルに書いてある通り)虫とか蛇だけ食ってろ」みたいなコメントが付いたことがあります。でもそれって、虫や蛇の命を軽視した発言だなと。生きることって他の命をもらうことだし、迷惑をかけることだと思います。
それを自分の手でやるか、お金で他人に頼んでいるかの違いにすぎません。

そこを忘れて自分とは無縁だと思ったり批判している人は、残念な人だなと思います。
感謝して生きていくことは、忘れたくないですね。

 

――今後やりたいことはありますか?

ラッコアラ:出来ることなら今すぐ仕事を辞めて、山で一人で暮らしたいです(笑)。
今は趣味のサバイバルだけど、いつかそれをライフワークにできたらなと思ってます。
あと、サバイバル仲間をブログで募集しているので、ぜひ見てください。

――ありがとうございました。

 

パック詰めされた精肉がスーパーに並ぶ現代社会。日々の糧を得るには他の命を奪う必要があるという当たり前の事実も、我々にはお母さんが作るカルピス並みに希薄な認識となっている。ラッコアラさんがハマる狩猟採集は、現代人が忘れがちな「生命」を今一度見つめ直し、「生」を実感する良い機会なのかもしれない。

それと、どうやら婚活よりも昆活に案外素敵な出会いはあるっぽい。
とりあえずセミを食べられるようになろうか思案する筆者であった。

Blog:「アラサー女子的サバイバル入門」

 

ライター : 栗林 篤

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1978年生まれ。明治大学政経学部卒業。大学卒業後、情報誌出版企業に勤めるが1年でリストラに遭遇。その後フリーター、ニート時代を経て、東証一部上場企業の正社員SEとして働くも、年収300万円以下の経済状況に絶望して投資に邁進する。投資のおかげで、現在はサラリーマンを卒業、フリーライターとしてストレスフリーに活動中。著書に『サラリーマンのままで副業1000万円』(WAVE出版)。好きなフルーチェはいちご。

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