【新潟の職人】マーケティングはしない!? キャンプ好き垂涎のブランド「スノーピーク」経営者が語る、ブランディング理論とは

IMG_0665

都会で働いているビジネスパーソンにとって、オフの日に自然と触れ合うことは最高の贅沢です。散歩やピクニックにとどまらず、大人のアウトドアとしてキャンプを楽しんでいる方も多いでしょう。

キャンプ好きなら誰もが知っているアウトドア用品のメーカーに「スノーピーク」があります。

snowpeak

スノーピークは、ただのアウトドア系メーカーではありません。新潟燕三条から発信する、モノ造りの匠とも言える職人たち。彼らが作り出すハイクオリティなツールの数々は、少々高価ではあるものの一度使えば明らかに他社のそれとは異なる価値を感じ、ファンになる人々が後を絶ちません。

以前のキャンプといえば、「簡易なテントで雨が降らないように祈りながらサバイバルする」といった形のものが主流だったのですが、スノーピークは、自然の中でも贅沢な時間が過ごせるようにと、クールなデザインと最高の品質、安全性を確保した高品質な製品を世に出し、キャンプスタイルを一新させたのです。

noasobi2

出典:Snowpeak 公式より

また、スノーピークは、SUVで自然の中に出かけるという「オートキャンプ」のスタイルを提唱し、世に広めた会社でもあります。

『スノーピーク「好きなことだけ!」を仕事にする経営』は、そんなアウトドア用品メーカー会の風雲児であるスノーピーク社長、山井太さん初の著作。今回は本書をテキストに、愛されるブランドづくり、のヒントを探ります。

 

スノーピークのミッション・ステートメント「スノーピークウェイ」とは

スノーピークは山井さんが父親から会社を引き継ぐ形でスタートしました。

当時は経営方針になるミッション・ステートメントがなく、当時の社員15名で「自分にとってのミッション」を書いてもらうことで経営方針を探っていきました。それをまとめてできたのが「スノーピークウェイ」というミッションステートメントです。

ミッション・ステートメント「スノーピークウェイ」
私達スノーピークは、一人一人の個性が最も重要であると自覚し、同じ目標を共有する真の信頼で力を合わせ、自然指向のライフスタイルを提案し実現するリーディングカンパニーを作り上げよう。私達は常に変化し、革新を起こし、時代の流れを変えていきます。

私達は自らもユーザーであるという立場で考え、お互いが感動できるモノやサービスを提供します。私達は、私達にかかわる全てのものに、良い影響を与えます。

(P.12より引用)

このミッション・ステートメントは社員が160名になった現代でも、全員に共有されています。

 

 

社長も社員もキャンプ好き! 徹底したユーザー目線で製品をブラッシュアップ

 上記のミッションを達成するために、社内・社外で様々な取り組みがされています。

 

①キャンプ好きがつくる「マーケティングに頼らない」キャンプ用品

スノーピークは、キャンプを愛する人でなければ就職することができません。最低でも「アウトドアがライフスタイル」というレベルが求められます。

ですから、社員はすべてキャンプ好きです。中でも社長の山井さんは「年に少なくとも30泊はキャンプをして過ごす」という大のキャンプ好きです。本社は自然豊かな新潟県にかまえ、会社の目の前はなんとキャンプ場。出社→目の前のキャンプ場に泊まる→出社、と気軽にキャンプを取り入れる社員もいるというから驚きです。

キャンプ好きが開発する製品だからこそ「マーケティングはしない」と言い切ります「自分たちが本当に欲しい製品をつくること」それが結果的にはユーザーの求める製品になるというわけです。

 

②ユーザーがワクワクする製品は、社員自身がワクワクしていなければ作れない

 スノーピークでは他者とは違う、オリジナルな製品を作ることを心がけています。

そのためには、社員の働く環境も重要です。自然豊かなオフィスに加え、オフィス機器などはデザイン性の高いものを選んでいます。また、ストレッチマシンを導入し、勤務中30分間、自分の好きな時間にマシンを使い運動することができるほか、仕事後に自由に使えるフィットネスルームも完備しています。社内はフリーアドレスで席は自由、社員間での交流を促進しています。

本書では、こんな会社で働きたい!と思えるスタイリッシュな社内の写真が多数掲載されていました。

hq_main

出典:Snowpeak 公式より 新潟県燕三条の本社ビルと目の前のフィールド

 

③キャンプの焚火を囲んで、ユーザーと語り合う「会いに行ける会社」

キャンプ好きによって開発された製品は、さらにユーザーの声を取り入れることでブラッシュアップされます。

スノーピークがユーザーの声を聞く手法のひとつとして開催しているのが、キャンプイベント「スノーピークウェイ」です。これは、顧客とスノーピーク社員が一緒にキャンプを楽しむイベントです。

コアなユーザーはこのイベントに参加していただいていることが多い。私は特別な事情がない限り必ず参加し、顧客と向き合って色々な話しをしている。イベントのハイライトは太陽が沈んでから、焚火を囲んで行う「焚火トーク」だ。アウトドアの楽しみ方について話すと同時に、製品について様々なレビューをしてもらう。直接交流することによって、お客様との距離がぐっと縮まっていく。(略)その意味でスノーピークは「会いに行ける会社」であるといえるだろう。

(P.31〜32より引用)

 

製品に自信があるから。「永久保証」は当然

オフィス環境などユニークな点が多いスノーピークですが、もう一つユニークな点として「製品の保証期限を限定していないこと」があげられます。

スノーピークの製品には保証書がついていない。
これは製品の保証をしない、という意味ではない正反対だ。保証期限を定めることなく、永久に製品の保証をしている。最初からそのつもりなので、わざわざ別に保証書をつける必要がない。永久保証だと知ると「そんなことができるのか」と驚く人がいる。だが、私からしたら、メーカーとしてそれだけ自社製品の品質に自信を持っているし、当然のことをしているだけだ。

(P.56より引用)

本書では、山井さんの経営へのこだわりが随所にみられました。

スノーピークは、社員が好きなものを追求し、自分が本当に欲しいと思えるものを作るという理念を持ち、圧倒的な自信を持って製品を届けていくことで、ここまで愛されるブランドに成長したのでしょう。

 

スノーピーク「好きなことだけ!」を仕事にする経営
著者:山井太
編集:日経トップリーダー
出版社:日系BP社

ライター : 今来 今

今来

神戸出身。立命館大学国際関係学部出身。出版社勤務を経て現在フリーライター。messyにて上京組の女性の生態に迫る『上京女子』連載中。趣味は観劇・映画鑑賞。月に20冊以上の読書をし、20本以上の映画を見る文系の塊。

 

【関連記事】
【雨の日のレインコートコーデ】アクティブメンズはレインポンチョでアウトドア、フェス〜自転車攻略!
【虫?綺麗なトイレ?】キャンプのベストシーズンは夏のお盆過ぎから秋!ワガママ女子にも絶対ウケる関東近郊のおすすめ ”モテキャンプ場” はココだ!
【高規格?グランピング?】アウトドアでテント泊!キャンプ場・サイトの選び方とポイントは?(ソロ・ファミ・グルキャン)関東の夏 前編
【関東の秋】デキる男のテント泊!キャンプ場での”サイトの選び方” おすすめポイント9つ
【GW2017・BBQ】アウトドア音痴なキミに捧げる アウトドアで女性の心を掴むための”ちょっとした小技”とは
【道具沼】男のロマン! 野外でしっぽり熱燗が楽しめるアウトドアグッズ「野燗炉(のかんろ)」が古くて新しい!
【新潟の職人】マーケティングはしない!? キャンプ好き垂涎のブランド「スノーピーク」経営者が語る、ブランディング理論とは
【ツキノワグマ】臆病なのに人喰いは本当か? プロが教えるキャンプや登山でクマに出会った際の逃げ方・対処法

bnr_skin_thin

男性美容外科ゴリラクリニックTOPへ行くモテ男記事ゴリクリハックのトップへ行く

この記事が気に入ったら いいね!しよう

ゴリラクリニックdigの最新記事をお届けします

注目記事

新着記事

堀江x柴田 ゴリラクリニックtwitter ゴリラクリニックTVCM ゴリゴリ日記 ゴリラクリニックTVCM