【英国料理は不味い?】英国で定番のフィッシュアンドチップス! 日本人が知らないイギリス流の楽しみ方とは

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イギリスの食べ物といえば、誰もが思い浮かべるのがフィシュアンドチップス。イギリスでは、持ち帰りのできるフィシュアンドチップス専門店からミシェランスターを有する高級レストランでフィシュアンドチップスが食べられる。1860年頃に初めて発売され、150年以上もその人気は変わらない。

当初は、労働者階級によく馴染まれていたが、時代とともにその様相と食の楽しみ方が少しずつ変わってきているようだ。観光客は口を揃えて、フィシュアンドチップスといえば、タルタルソースだよね! といとも簡単に言ってしまうのだが、注文次第で時代の流れを垣間見ることのできる奥の深い一皿なのだ。

そこで今回は、モダニティとトラデッションを一皿で十分に楽しんでもらうために、イギリス流フィシュアンドチップスの楽しみ方を紹介しよう。

 

フィッシュアンドチップスのソースはビネガーが基本

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ソースと言えば、モルトビネガーと呼ばれる茶色の酢が伝統的に使われている。これは、米酢より柔らかい味わいのもので、日本人には物足りないと感じてしまうかもしれない。

持ち帰り用の専門店では、モルトビネガーと塩を手に入れることができる。一方、レストランには、テーブルにモルトビネガーと塩、胡椒、トマトケチャップ、ブラウンソース(ブルドックソースに似ている)が常時置かれている。また、タルタルソースとレモンがフィシュアンドチップスに添えられることが多いが、少なくとも1990年代にはこのソースは存在しなかったと思う。何れにしても、保守的なイギリス人がソースに変化をもたらしたというのは革命的である。

 

そもそもだけど、フィッシュやチップスじゃなくたっていい

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専門店には、フィシュアンドチップスの他に様々なメニューが並ぶ。魚が食べたくなければ、ソーセージやホタテで”フィシュ” を代用できる。さすがに個人主義の国だけあって、個人の好みに合わせた ソーセージアンドチップスといった一皿を組み立てることが可能だ。

最近はヘルシーブームで、ダイエットに励むイギリ人も多い。カロリー高めのチップスの代わりに、野菜サラダや茹でたジャガ芋を注文できる。同料金でカロリーを減らすことができるので、女性には特に人気があるようだ。

 

スパムフリッターは捨てられない!

スパムとは? 加工肉の缶詰である。缶詰には、豚肩肉を主原料としたハムに似た肉が詰まっている。約80年前にアメリカの企業が発売し始めた。イギリス国民は、第二次世界対戦中、このスパムで腹を満たしたと言われている。

その頃流行ったレシピといえば、スパム缶の中身を取り出し、スライスして衣をつけて揚げるスパムフリッターと呼ばれるものである。このレシピは、フィシュアンドチップ専門店に継承され、今でも注文が多い。ノスタルジックな思いを胸にして注文するイギリス人も多いと聞く。残念ながら、レストランでは、食べることができない。

戦時中のヒーローだったスパムは現在もスーパーマケットに並ぶが、給料日前のピンチを乗り切るお助け食品としてとしてイギリスでは名高い。一方、韓国では、クリスマスの高級贈答品として人気があるとのことだ。

 

付け合わせは「豆のマッシュ」や「卵の漬物」

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フィシュアンドチップスの付け合わせとして有名なのがマッシュピー。マッシュポテトの豆バージョンのようなものである。イギリス人に言わせると、イングランドの南部ではグリーンピース、北部ではマローピーと呼ばれる豆を潰したマシュピーが伝統的に食べられているとのことだ。

そして日本でもそうだが、少しパンチがほしいという時に好まれるのが漬物である。フィシュアンドチップスといえば、卵の漬物がこれに値すると感じる。大瓶の中にゆで卵がぎっしり詰まっている。実は、6つも一気喰いするイギリス人を見たことがある。

 

【ドリンク】フィッシュアンドチップスと一緒に何を飲む?

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ピザと言えばコーラ! とくるが、フィシュアンドチップスと言えば何だろう。伝統的に好まれてきた飲み物といえば英国のビール(主にエール)と紅茶である。

しかし、10年ほど前に火のついたグルメブームがイギリス人の志向に影響を変えつつある。最近、イングランド北部のヨークに観光して目にしたのが、シャンペーンとフィシュアンドチップスのセットメニュー。刷新的なメニューで売り出すレストランが増えつつある。ガストロパブと呼ばれるパブよりも少し高級感のあるレストランで人気を得ている。

インターネットでフィシュアンドチップスによく合う飲み物を検索すると、チェリー味のコーラ、緑茶、白ワイン(ドライ)などが推奨されている。その中でも、スパークリング系は、ビネガーと非常に相性がよく、ドライな白ワインは、タルタルソースと相性が良いとのことだ。

 

いつ? どこで食べる?

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食べる場所で、味も変わる。いい雰囲気のレストランで食べると美味しく感じるものだ。イギリス人が好きな場所と言えば、海辺である。夏の太陽の下で食べる新鮮な魚を使ったフィシュアンドチップスは最高だ。ただ、カモメの攻撃に合うことを覚悟しなければならない。

さて、金曜日はフィシュアンドチップスの日であることを知っているだろうか。あまり知られていない伝統文化であるが、現在も続いている。金曜日にフィシュアンドチップス専門店を覗くといつもよりも客が多いと感じる。なぜ、金曜日なのか? これは、週の最終日にご馳走を食べて、頑張った自分にご褒美をあげるという考えから始まったと言われている。

今でも金曜日はご褒美の日として多くのイギリス人に認識されているが、ピザやカレー、中華料理等に傾く者も多い。

 

フィッシュアンドチップス専門店で買える、一風変わったデザートって?

スコットランドの専門店のメニューには、マーズバー(Mars)の揚げ物がある。マーズバーとは、スニッカーズ(Snickers)とほぼ同じサイズの長さ10センチ位のチョコレートバーである。これに衣をつけフィシュと同じレシピで揚げる。10年ほど前にマスコミに取り上げられて大ヒットした。

その後、干しぶどうの入った甘いパイ(クリスマスの定番デザート)の揚げ物も登場。フィシュアンドチップスのデザートとしてもお勧めできるが、単独でおやつにしてしまうこともできる。レストランでは味わえないので、思い立った時に、専門店に行って気軽に注文できる。この甘い揚げ物は、イングランド地方ではあまり見られない。スコットランド地方のノベルティとして人気がある。

 

観光客にはあまり知られていないフィシュアンドチップスの楽しみ方は以上である。伝統料理と言われるフィシュアンドチップスも時代ともに変わりつつある。それでも、昔ながらのビネガーやスパムフリッターをばっさりと切らずに、しっかりキープしているあたりがイギリス人らしい。ぜひ、機会があったらトライしてみて頂きたい。

ライター : ラッド順子

ラッド順子

英国在住のライター。
ケント州の高校では日本語も教えている。
英国の大学院を修了後、TESOLも取得し英語の教授経験も豊富。英会話の他にもイギリス文化や食べ物等のオモシロ情報を発信中。英国サッカーと海外番組の「X File」が大好き。バーゲン時にスーパーマーケットをうろつくのが日課!

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