【ジャズ理論初心者】え、まだ知らないの? そんな時は「ジャズブルース」から——小難しいけど分かると楽しい「コード」の話

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ジャズの理論とは?

ジャズといえば、なにを思い浮かべるだろう?
おしゃれ、クール、即興、オヤジ臭い、ブラック……あるいは全く知らないという方もいるはずだ。

ジャズには一般にあまり知られていない側面がある。それは「極めて理論的な音楽」ということだ。
理論とは音楽がどのように構成されているかを知る手段で、作曲や即興をする人にとって非常に重要な概念となってくるものである。この理論は現在ほぼ全ての音楽で使われているが、特にジャズによって実践され、発展してきたという歴史がある。

理論と聴くと「難しそう」という印象を持たれるかもしれない。プレイや作曲をする場合ならば確かにその通り。知識を体現しなくてはならないからだ。しかし、聴くだけなら理論のハードルはぐっと下がる。

 

理論を知って、音楽を深く聴く

出典:shutterstock

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音楽の聴き方は皆が平等に自由。その原則に従った上で特定の聴き方で曲を聴くのも楽しみ方として正解だ。
「このトランペットの音がいい」だとか、「ビバップ最高」、または「めちゃくちゃなフリージャズがしびれる」など、どれも筆者は賛同できる。

しかし、ここであえて「理論で音楽を聴く」という聴き方を提案しよう。
ジャズの理論を知ることにより、なんとなく聴いている(聴いていた)ジャズをより楽しんでもらえるはずだからである。

・どんな構成で楽曲が成り立っているか
・ソリストはどんな演奏をしているか
・具体的にどんな手法で演奏されているか
・演奏が成功している(マッチしている)部分はあるのか
・演奏が失敗している(しっくりきていない)部分はあるのか

一つ深いところのジャズを聴いてもらうために、これからジャズ理論の導入部分を紹介したい。

 

「ジャズ」を知るには「ジャズブルース」から学ぶ

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さて、まず理論を知るには、バリバリのジャズの前に「ジャズブルース」から取り組むのが近道だ。

ブルースはジャズの前進とも言われ、全てのジャズの基本が集約されていると言っても過言ではない。もともとはアメリカに奴隷として連れられてきた黒人が、ギター片手にその労働のつらさを紛らわす表現としてできたスタイルで、その構成もシンプルである。
簡単に言えば「ジャズブルース」とは、ブルースにジャズらしいハーモニーを追加したものであり、ブルースがジャズに発展する過程にあるもの。これを聴くことはジャズの原始の一形態を垣間見ることに他ならない。

なぜジャズの理論を知るにはジャズブルースが近道かというと、ブルースがジャズの一番基本的な要素を取り入れているからである。

 

知っておきたい「コード進行」

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理論を語る上で欠かすことができないのが『コード』だ。ジャズ(ジャズブルースも含め)の楽譜には基本的なメロディ以外、コードしか表記されていないことも多い。では、セッションするプレイヤーたちが、なぜそれしか情報のない中ぴったりの演奏ができるのか。それは、コードによってどんな音が必要かを明確に知っているからである。

簡単なコードを例にあげてみよう。
「ド ミ ソ」の3和音(注1)を思い浮かべて欲しい。

この「ド ミ ソ」はコードネームで《C》と表記される。なぜ《C》なのかは音名の英語表記を知れば、納得してもらえるだろう。

(C) (D) (E) ファ(F) (G) (A) シ(B)

ド(C)の音から始まる和音なので、コードネームは《C》となるのだ。(注2)

(注1) 和音(3和音)とは、最初の音を根音(ルート)から数えて、【1番目+3番目+5番目】の音を重ねたもの。
(注2) 3和音にはMajor(長音階)とminor(短音階)があり、それによって音が異なるが、それについては割愛。

このコードによって楽曲が進行していく流れをコード進行という。
ちなみに、日本語だと思っている人も多い「ドレミファソラシド」はイタリア語読み。日本語での音階は「ハニホヘトイロハ」である。

 

お洒落っぽさの秘密は「セブンスコード」

はじめに書いたように、ジャズと言えば、おしゃれな印象を持つ人も多いだろう。そのおしゃれさの秘密が『セブンスコード』。上であげた『3和音』に一つ音を足すことで「なんかおしゃれっぽいコード」になるのだ。

例えば《A7(セブンス)》というコードだったら「ラ・ド#・ミ・ソ」という音を出すことになる。

ラ(A)から始まる3和音+(ラから数えて)7番目の音ソ(G)

コード《A》に”7”を足して《A7》と表記される。(読み方は エー セブンス)
3和音の最初の音から数えて7番目の音をプラスするので『セブンス』と言うわけだ。

ジャズブルースの場合は、基本的に3つの『セブンスコード』で構成されている。非常にシンプルな音楽なのである。

 

・ジャズの魅力である「即興」演奏

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ジャズはコードを元に即興で演奏されるのが魅力の一つだ。ここでは本当に基本的な即興のことを説明するが、上で説明した《A7》の場合、「ラ・ド#・ミ・ソ」のどれかを使えば「間違えた」とはみなされない。
もちろんプロの演奏では色々な理論で、それ以外にも様々な音が聞こえてくるが、彼らは決して天から降りてきたメロディーを弾いているわけではない。(もちろんアーティストとしてそういう表現をするのもアリなのだが)

 

実際に「ジャズブルース」を聞いてみよう

とりあえずジャズブルースがわかったところで一曲聴いてみよう。
単純に「ブルース」といえば、エリック・クラプトンみたいなロック系だったり、ロバート・ジョンソンみたいなガリガリのブルースのイメージがあるかもしれない。
今回は「ジャズ理論」への近道という目的があるので、ジャズ寄りのブルースをセレクトしよう。

-Billie’s Bounce / Charlie Parker-だ。
一旦理論については置いておいて、「全体的な音の感じ」に注目して聞いてほしい。

-Billie’s Bounce / Charlie Parker-

全曲(ソロを含む)を通して、いくつかのパターンに分かれていることに気づいた方がいるかもしれない。そのパターンの変化がコード進行である。

この楽曲は3つの音の雰囲気とも言うべきパターンが3つ組み込まれている。先にあげた3つの『セブンスコード』による構成だ。

それを踏まえ、この動画の13秒、19秒時点に注目して欲しい。この二箇所で明らかに雰囲気が変化する。その後、24秒時点からはそれが繰り返され、ソロパートが入ってくる。

http://www.mindformusic.com/

http://www.mindformusic.com/

楽譜で見てみよう。5線譜の上にコードが表記されているのに注目してもらいたい。
《F7》《B♭7》《C7》がこの曲の基本構成である。
その他のコードは「飾り」にすぎないので今日のところは無視してもらって構わない。

最初からコードの変化に気付くのは難しいかもしれない。しかし、もう一度楽譜を見ながら、3つのコードが移り変わっていくのに注意をして聴いてみて欲しい。
これが「理論で音楽を聴く」という聴き方の第一歩である。

文:ゴリラクリニック編集部

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