【懐古?】「先輩。火ぃ借りていいっすか?」 美人上司との喫煙所でのやりとりを描く愛煙漫画は、もはや時代錯誤なのか?

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「ライフ」「漫画」「エンタメ」「エンタメ」の3カテゴリーで、暮らしに話題と気づきをお届けするというウェブメディア『大人ンサー(オトナンサー)』によると、職場の喫煙所でのやりとりを描いた創作漫画『俺がタバコをやめない理由』がSNS上で話題となっている……らしい。

禁煙の風潮が日々加速していく昨今、もちろん批判的な声も多く届いている様子だが、なかには「すごく刺さった」「これはやめられない」「たばこ始めようかな」……なんて意見もチラホラ見受けられるようで……? 

ブサメンにコレやられても、単なるセクハラでしょ!?

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漫画家のタカキツヨシ(ペンネーム)さんが同記事に提供している作品のあらすじは以下のとおり。 

茶髪を後ろで束ね、左目の下に小さなホクロがある、黒いピタピタのVネックTシャツ&ジーンズを身にまとう、クールでちょい蓮っ葉な雰囲気を持つ女性上司と偶然、職場の喫煙所で鉢合わせた後輩男性。“もう一本”を吸おうとしたとき、彼のライターがガス欠に。「すんません、先輩。火ぃ借りていいっすか」とお願いしたところ、その女性上司は「しょうがないな」と、いきなり彼の頭を引き寄せ、タバコの先っちょと先っちょをくっつけて、まるで間接キッスのごとく点火。その後彼女は「はい、貸した」「今度返してね」と微笑を浮かべ、去っていく……。 
たわいもない日常を切り取っただけのストーリーではあるものの、間(ま)を重視した絶妙なコマ割りのセンス、丁寧に言葉を厳選したセリフ回し、それに「いかにもタバコ吸いそうなカンジ」の女性をMAXまで美化した抜群の画力がキラリと光る秀作である。
 「こういう話って、先輩が美人に限るやつでしょ。但しイケメンに限る、の女性版みたいな」
「非喫煙者の勝手な意見かもしれないけど、マンガだから綺麗に描いているだけで、実際の女性の喫煙者は肌とかが汚くて、歯もヤニで黄色いし、実年齢よりも上に見える…」
「喫煙者はなんとも思わないのかも知れないけど、ヤる事になってもまずキスが臭いから」
「普通に引いた」 

……ほか、本作品がまったく琴線に触れなかった嫌煙家も、当然のこと実在する。記事下のコメント欄を見るかぎり、むしろ大半がこんな風な論調であった。

作者であるタカキさんは、「このご時世にあえて喫煙シーンをテーマにしてマンガを描こうとした理由」をこう語る。

「本業の連載漫画の息抜きに何か描こうと思ったことです。『火貸して』『後で返してね』という喫煙者の定番ネタを男女のシガーキスで表現したら面白そうだなと着想しました」 
「(周囲にも)たばこをやめた人も、電子たばこに移行した人もいます。喫煙してもよいことはほぼありませんから、禁煙化の傾向そのものはよいことだと思います。喫煙者にとっては肩身が狭いのですが、たばこを吸わない人からすれば隣で吸われるのは迷惑です。たばこは嗜好品で本人の意志で吸い始めています。だからこそ、喫煙者はルールとマナーを守る必要があるのかなと思います」 
(「たばこが魅力的だと感じることは?」との質問に)「現実世界ではほぼありませんが、創作物においては魅力的なアイテムだと思います。映画や漫画では、たばこを吸っているだけでも絵になりますし、吸い方も含めて、その人物のキャラクターにもつながります」

 

たばこが「モテアイテム」として成立していたのは遠い昔の話…

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一昔前、たとえば『Hot-Dog PRESS』あたりで、「女子がカッコイイと感じる男の仕草」なんてアンケート調査を行った際、「首をかしげながらジッポ(ライター)でたばこに火をつけているとき」「クルマの運転中、咥えたばこで後ろを向きながらバックさせているとき」……みたいな回答が上位を占め、若い男子の誰もが“モテるためだけに”たばこを始め、やはりその誰もが松田優作やキムタクの“たばこの吸い方”を真剣に研究し、真似していた時代は、たしかにあった。

だがしかし、「嫌煙家vs愛煙家」のバトルが「嫌煙家」の圧倒的勝利として終焉を迎えようとしているさなか、たばこを小道具とする所作を「カッコイイ」とするダンディズムは完全に死に絶え、この『俺がタバコをやめない理由』もまた、「古き良き(悪しき?)頃=たばこがポジティブアイテムとして成立していた頃」をただ懐かしむ、「ノスタルジック」のみが突出する作品でしかない……という見方もできる。 

とは言え、さすがに『ルパン三世』の次元大介、『ワンピース』のサンジ、『ゴルゴ13』のデューク東郷……と、「創作物においては魅力的なアイテム」であるタバコをトレードマークとする古参キャラに、今さら禁煙させるような動きだけは、なんとしてでも阻止したい。あと、令和にリリースした“新作”であっても、時代背景がたとえばそれこそ、どの飲食店でも駅のプラットホームでもタバコが吸い放題だった「昭和」ならば、そこからヒステリックに“リアリティ”を奪い取ってしまうのは、いかながものか……とも思う。

漫画にしてもドラマにしても映画にしても、原則として、フィクションの作品は「大きな嘘はついてもいいけど小さな嘘はついてはいけない」のがテッパンのセオリーなのだからして……。

ライター : 山田 ゴメス

1962年大阪生まれ B型 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション、学年誌、音楽&美術評論、漫画原作まで、偏った幅広さを持ち味としながら、阪神タイガースと草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター&イラストレーター。『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』ほか、著書は覆面のものを含めると30冊を越える。

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