【遺跡だけじゃない!】カンボジアは野外アクティビティもおもしろい・後編(乗馬ツアー)

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文:星野藍
グラフィック&UIデザイナー、写真家、書道家。福島県福島市出身。従姉の死、軍艦島へ渡った事をきっかけに廃墟を被写体とし撮影を始める。2016年『チェルノブイリ/福島 ~福島出身の廃墟写真家が鎮魂の旅に出た~』(八画文化会館)上梓。

迎えを待ちながら

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「遅いね……。」

その時私たちはホテル前にて迎えを待っていた。しかし待ち合わせの時間を過ぎてもなかなか迎えは来ない。

「ちょっと電話してみるよ。」

友人のひとりが電話をしていると、目の前にごみ収集車がやってきた。世界各国行けども、このフォルムは大体同じだよなぁと見ていると。

 

職員さんが後ろに掴まっているではないか。なんとワイルドな事だろう。手を振ったら笑顔で振り返してくれた。カンボジアの人々はとても優しい。程なくして迎えが到着。私たちは目的地へと向かったのだった。

 

牧場に行こう

今回体験するアクティビティは乗馬ツアーだ。15時半から3時間の乗馬は、シェムリアップの田園風景からサンセットを眺めるドラマティックなフィナーレを迎える予定だ。

今回利用させて頂いたのはこちらの会社。
ザ・ハッピー・ランチ・ホース・ファーム The Happy Ranch Horse Farm

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カンボジアで乗馬体験とは全く思いつかなかった。

Webサイトは英語表記のみだが牧場について、ツアーについて、Q&A、創始者についてなど親切丁寧に記載されている。

創始者のセリー・ポン氏はシェムリアップで生まれ育ち、プノンペンの米国大使館で働いていた。しかし1975年カンボジアで内戦が勃発しカンボジアを脱出、再びカンボジアに戻り牧場を経営するまでアメリカカルフォルニア州で暮らしていた。

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カンボジアの内戦はこの上無く悲惨なものだった。当時ベトナム戦争や政権争いで内紛が絶えなかったカンボジア。政権を握ったポル・ポトは極端で過激な共産主義に走りカンボジア人の大虐殺を行った。今る平和からは到底考えられない時代が嘗て存在していたのだ。

 

乗馬ツアーに出発

 

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乗馬ツアーのへ話を戻そう。牧場に到着したら、まず乗馬レベルを確認される。私たちは全員ビギナークラスだ。しかし馬に乗るのは1頭につき1人。最初に簡単な手綱の扱いを教えてくれるので心配はない。

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そんなわけで乗馬開始だ。私が乗ったのは白いお馬さん。前に習ってゆっくり歩いてくれる。インドでラクダに乗った時よりも随分楽だ。

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牧場の敷地を抜け道路へと出る。わぁ、外の世界だ。ドキドキする。

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舗装された道路から、赤土のローカルな道路へ。いよいよ乗馬ツアー開始と言ったところだ。

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牧歌的な景色。牛と牛が激しくぶつかり合っていた。

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シェムリアップの村の日常光景。

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元気に走り回る犬たち。

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時には小道へ入っていく。

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かと思いきや深い水たまりの中へ! ずぶ濡れになったらどうしよう……と思ったが、ゆっくり入水してくれたので全く濡れなかった。深さもわからない水たまりへ入るのは流石に怖い。

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カンボジア独特の景色は、このてっぺんにぽんっと葉を広げる細い木が並ぶ光景だろう。前にプノンペンやカンポットへ訪れた時も、草原や田園の向こうにはこの木が並んでいた。

 

 

遺跡で休憩した後、猛ダッシュ

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途中、静かな遺跡に立ち寄り休憩をした。

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人間と馬の休憩。彼らは草を喰むことに一生懸命だった。

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遺跡で昼寝。贅沢な時間だ。

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友人の1人が乗っていた馬は少々気性が荒かったので、草を与えることでコミュニケーションを図っていた。荒々しく草をもぎり喰う馬。仲良くなれたかは甚だ不明だ。

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遺跡で暫く休憩してからは、サンセットを見ながら牧場へと戻っていく。これがとても大変だった。馬たちは帰路につく事を分かっているのは兎に角行きとは違いピッチが早い。カメラを構える余裕もなく、2本の手でしっかりと手綱を握っていないと振り落とされそうになる。

「うわぁあああ〜〜〜!」

皆叫んでいたような気がする。走るな、頼むから走らないでくれ! 最後にダッシュされたおかげでいい感じに体力を消耗した。しかしこれも、良い思い出だ。スタッフの方々と馬たちにお礼をし、ホテル前まで送って貰った。

 

夜に食べたヌンパンの美味しさがやばい

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すっかり日も暮れ、お腹を空かせた私たちはシェムリアップの街へと繰り出した。この日は12月31日という事もあって街全体が湧き上がっていた。至る場所でパーティーが開催され非常に賑やかだった。

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そんな中なにやら気になる屋台が。吊り下げられた大量のソーセージ。大量のパン。これは……ヌンパンの屋台だ!

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ヌンパンとはカンボジア式バケットサンドだ。フランスパンにお店によって様々な具材が挟まれている、フランス統治下時代の名残だ。どうやらこちらのお店のはソーセージが挟まれているようだ。焦げ目が食欲をそそる。

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注文すると、ソーセージと一緒にフランスパンも炙ってくれる。

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ソーセージ、青パパイヤなどの野菜を細く切った漬物、ピリッと辛いソースを挟んで。

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これがもう前代未聞の美味しさだ。カンボジアでなにが一番美味しかったか、と聞かれたら間違い無くこのヌンパンだったと答えるだろう。日本でもヌンパンを売る店はあるらしいが、現地のこの味はまず出せないと思う。フランスパンにエスニック要素がこんなにもマッチするとは。意外すぎる嬉しい驚きだ。

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ヌンパンの余韻に浸りながら、シェムリアップの夜は更けていく。乗馬ツアーの後は是非、カンボジアのトラディショナルフードであるヌンパンにもチャレンジして欲しい。

遺跡以外の魅力もたくさんあるカンボジア。次に訪れるのはいつになるだろう。

ライター :星野 藍

星野

グラフィック&UIデザイナー、写真家、書道家。福島県福島市出身。従姉の死、軍艦島へ渡った事をきっかけに廃墟を被写体とし撮影を始める。
2016年『チェルノブイリ/福島 ~福島出身の廃墟写真家が鎮魂の旅に出た~』(八画文化会館)上梓。廃墟の他怪しい場所やスラム街、未承認国家にソビエト連邦など、好奇心の侭に国内外を縦横無尽に徘徊する。

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